*「ラスト・ショー」はダメだけど、「ペーパー・ムーン」は抜群。 [末尾ルコ(アルベール)より]
「ラスト・ショー」は気に入らないけれど、同じくピーター・ボグダノヴィッチ監督の「ペーパー・ムーン」は文句なしに素晴らしい。胸の空くような美しく解放感溢れるモノクロ映像の中、実の父娘であるライアン&テイタム・オニールのやり取りも絶妙で、上映時間中だれるところが一切ない。「ペーパー・ムーン」、映画的快感に満ちた作品。ぜひご覧あれ。
で、気に入らなかった「ラスト・ショー」なんだけど、観どころがないわけじゃない。何といっても、若き日のジェフ・ブリッジスとエレン・バーステインを観ることができる。実写映画の「人を観るたのしみ」をもっともっと強調していこう。
で、気に入らなかった「ラスト・ショー」なんだけど、観どころがないわけじゃない。何といっても、若き日のジェフ・ブリッジスとエレン・バーステインを観ることができる。実写映画の「人を観るたのしみ」をもっともっと強調していこう。
*「カルメンという名の女」マルーシュカ・デートメルスのその後。 [末尾ルコ(アルベール)より]
で、エライザ(ケアマネさん)がとっても気に入った「カルメンという名の女」 。映像と音楽とスタイル、エロスとタナトスが渾然一体となり渦巻きながら加速する。その意味において「カルメンという名の女」はゴダール作品の中でも屈指と言える。そして作品全体を強く牽引しているのが主演カルメン役のマルーシュカ・デートメルス(デトメール)であることは間違いない。のだが、この作品で計り知れないポテンシャルを感じさせてくれた彼女も、その後パッとしなくなったのは残念なことだが。