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*美ヒヨコは なりたい顔など ありませぬ  [末尾ルコ(アルベール)より]

そういえばエライザ(ドレミファ=ケアマネさん)、「アン・ハサウェイみたいな顔にもなりたいですね」とも言ってましたね。ペネロペ・クルスとエマニュエル・ベアールとアン・ハサウェイかあ。じゃあ俺っちはモニカ・ヴィッティみたいな顔になろうかな。ならん、ならん。ただぼくは「なりたい顔」とかないんです。子どもの頃はポール・ニューマンみたいな顔になりたかったけどね。10代の時分は人並みに容姿にコンプレックスがあった。でも30くらいからかな、今18歳なのはさて置いて、なんか皆ぼくの顔が「いい」と言うし、そんな目で見てくれるようになったんです。だから「なりたい顔」ないんですわ。はははははあ。あれ、自慢してます?


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*「カサブランカ」、奇跡の時間。(再掲) [末尾ルコ(アルベール)より]

さて人生は苦しいものです。表面上は笑顔を浮かべていても、ほぼ誰もが苦しみながら生きている。映画歴史の中に奇跡的なシーンがあります。「カサブランカ」、リックのバーでナチスの将校たちか我が物顔でドイツの歌をうたっている。反ナチ運動家ラザロとリックの指示でフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」をうたい始める。フランス人たちは 総立ちでドイツに対抗してうたう。状況の中でナチスに媚びを売らざるを得なかったイヴォンヌも涙を流しながらうたう。屈辱の日々をぶち壊そうとするかのように。そして、「フランス万歳!自由万歳!」と叫ぶ?(これは一体演技なのか?)と思うほど迫真の表情。奇跡のシーン、奇跡の表情。映画にはこういうことがある。
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*ヘルベルト・ブロムシュテット、97歳のマエストロ。 [末尾ルコ(アルベール)より]

アメリカ生まれのスウェーデン人指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットは1927年生まれの97歳。現役のマエストロとしてタクトを振る。まあ音楽とは関係ないけれど、この年齢でこれだけの活躍をしている凄い人がいると励みになりますね、89歳のうたちゃん(母)のお世話している身としては。うたちゃん毎日生き生きしてるけど、やはり「89」という「数字」を見ると不安がよぎらないわけでもない。でもヘルベルト・ブロムシュテットなどの偉大な先人の動向はとても励みになる。それと、「数字」という怪しげな存在に呪縛されないようにしなくちゃね。

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*「タイタニック」、ローズ決意の時間。 [末尾ルコ(アルベール)より]

「タイタニック」のハイライト。さすがハイライト的シーンの多い映画だが、やはりこのシーンだろう。沈みゆくタイタニック。まず子どもと女性から救難ボートへと移っていく。ローズ(ケイト・ウィンスレット)も移る。降りていくボートからタイタニック船上で見守っているジャック(レオナルド・ディカプリオ)を見上げるローズ。彼女のクローズアップが照明弾の発光に照らされる。最終的な決意をした彼女はタイタニックに飛び移る。(この人となら死んでもいい)と決意した瞬間。
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*「ミッシング」石原さとみと常盤貴子の共通点。 [末尾ルコ(アルベール)より]

かつて常盤貴子は「連ドラの女王」と呼ばれていたが、ある時期から(このまま続けていたら気が狂う)とまで思い詰め、事務所に「映画へ出させてくれなきゃ女優を辞める」と直訴。しかも「レスリー・チェン共演したい」と希望したら、本当に彼と映画で共演できたというエピソードがある。その後常盤貴子は映画にシフトして現在にまで至っている。
石原さとみは常盤貴子ほどの激しさ徹底さはないが、やはり「ミッシング」出演の経緯に共通点を感じる。そしてこのような動きは大歓迎だ。
その「ミッシング」たが、これまでの吉田恵輔作品と比べるといささか一本調子に感じるが、それでも観応えは十分である。

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*「タイタニック」、「極めて強力なラブロマンス」としての成功。 [末尾ルコ(アルベール)より]

「タイタニック」は大きく二種類の圧倒的観どころかある映画だと言える。つまり、「極めて強力なラブロマンス」と「極めて的を射た海洋ロマン」である。後者に関しては海洋ロマンの最高峰「ジョーズ」と通低しているが、それについては後日に譲ろう。まさに「世界が泣いた」「極めて強力なラブロマンス」だが、言うまでもなく、その成功はまずレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットのキャスティングにあった。当時のディカプリオの破壊力は文句なしに世界の頂点であり、これには誰も異論なかろうが、ウィンスレットに異論がある人は多くいた。しかし今観返してみれば、彼女以外のローズはありえないことがよくわかる。

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*炸裂エライザについて。 [末尾ルコ(アルベール)より]

それでさあ、エライザ(ドレミファ=ケアマネさん)ときたら、「わたし、エマニュエル・ベアールとペネロペ・クルスみたいな顔になりたいなあって」と炸裂させたんだけどさあ、いやまったくいつもネタくれるから困っちまう。つーか、嬉しい悲鳴?ケアマネさんが家庭訪問(モニタリング)の時間に「自分がなりたい顔」について語ったのは史上初ではないか。まあこれだけ(何でも話せる)関係性だと認識していただけるのは、ぼくとしては嬉しいことである。
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*「ブロンクス物語」、最高のチャズ・パルミンテリ。 [末尾ルコ(アルベール)より]

「ブロンクス物語」は、ロバート・テ・ニーロが実直勤勉なバス運転手ロレンツォ、その息子カロジェロ(ニックネームは「C」)が地元マフィアの大物ソニー(チャズ・パルミンテリ)に気に入られることからワクワクする展開に持って行ってくれる。なにせ原作者でもあるチャズ・パルミンテリの面魂がいいし恰幅も抜群。いかにもブロンクスのマフィアのボスである。ソニーが傍若無人なヘルスエンジェルス的連中を仲間たちとボコボコにするシーンのカタルシス。そしてCとの「友情」の好ましさ。というか、このヤクザのボス、すごくいい人なのである。
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*美ヒヨコも時に弱音とエライザの炸裂。 [末尾ルコ(アルベール)より]

10月終盤のエライザ(ドレミファ=ケアマネさん)の家庭訪問(モニタリング)なんですが、彼女、うたちゃん(母)の近況を尋ねてくれた後はぼくの体調についても尋ねてくれます。まあぼくも、「母よりぼくが先に死ぬんじゃないかって不安もよぎったりして」なんてちょっと弱音を吐いたりして。もちろんそうならないように頑張ってますが、人生どんな可能性も頭に留めとくべきだからね。
まあそれはさて置き、介護関係の話の後はいつもお待ちかねの映画を中心とした文化芸術のお話。いろいろはなしたけどエライザ、「わたし、エマニュエル・ベアールとペネロペ・クルスみたいな顔になりたいなあって」と炸裂。おいおいおいおいおい~。


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*デ・ニーロ「ブロンクス物語」「ボーイズ・ライフ」についてもいつでも語る。 [末尾ルコ(アルベール)より]

ロバート・デ・ニーロ監督・主演「ブロンクス物語」は1993年公開で、同年「恋に落ちたら...」と「ボーイズ・ライフ」も公開されている。「ボーイズ・ライフ」はレオナルド・ディカプリオが現在の大俳優レオナルド・ディカプリオと化するきっかけとなった昨日として重要で、それはもちろんデ・ニーロと初めて接することで生じた凄まじい影響なのだが、映画作品としてももちろん観応えたっぷりなので、ぜひご鑑賞を。
そしてデ・ニーロ初監督作品である「ブロンクス物語」も存分におもしろい、何度観てもおもしろい。
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