*うたちゃん、山下洋輔にも熱中! [末尾ルコ(アルベール)より]
うたちゃん(母)のジャズに対しての柔軟性を示す一例ですが、九月にNHK BSの「アナザーストーリーズ」で「バリケードの中のジャズ」というのがありました。これは学生運動が盛んだった1969年、山下洋輔のグループが早稲田大学内のバリケードをくぐり抜けて無許可ライブを強行した事実の裏話などを中心とした内容だった。番組では山下洋輔本人、当時の仕掛人として田原聡一郎の談話も放送された。さらに村上春樹の呼びかけで、そのライブから半世紀以上の時を超え、早稲田大学で「再乱入」ライブが行われた模様も。
で、山下洋輔はフリージャズですよね、一般的には「難解」とされる。だからどうかなあと思ったけれど、うたちゃん盛り上がる、盛り上がる。「ああ凄い!カッコえい!!」と、山下洋輔のプレイに熱中した次第なのです。
で、山下洋輔はフリージャズですよね、一般的には「難解」とされる。だからどうかなあと思ったけれど、うたちゃん盛り上がる、盛り上がる。「ああ凄い!カッコえい!!」と、山下洋輔のプレイに熱中した次第なのです。
*「聖職の碑」、怖いくらいの子どもの顔。 [末尾ルコ(アルベール)より]
森谷司郎監督の「聖職の碑」はまれ、木曽駒ヶ岳で教員・生徒ら38人が暴風雨に遭遇し遭難する経緯が描かれているが、その怖さは海難事故描いた「パーフェクト・ストーム」を上回ると、私見ではあるが感じた。特に驚いたのが、低体温症で死んでいく子どもたちの顔、そして顔色。死が近い人間の描写、あるいは遺体描写は監督によって様々だが、時に死が間近の人間のはずなのに、あるいは遺体のはずなのに、いかにも健康そうな顔色をしているシーンに出くわすことがあるが、いくらなんでもそんな描写はないだろう。その点「聖職の碑」の死に瀕した子どもたちの顔色は怖いくらいで、作り手の気概をこんなところにも感じる。