*「オットーという男」における、うたちゃんの課題。 [末尾ルコ(アルベール)より]
「オットーという男」では猫が出てくるんです。「野良猫役の猫」。オットー(トム・ハンクス)は最初その猫に「あっち行け、あっち行け」なんですが、そこはベタなストーリー、結局可愛がるようになります。猫が画面に出てくるだけで盛り上がるうたちゃん(母)、この映画でも大盛り上がりでしたが、終盤近所の老夫婦と悪徳不動産業者のエピソードが絡まってくると「こんがらがっちゃう!」と、ドレミファ娘状態になる。この辺がやや課題ですね。でもうたちゃん89歳、まだまだ成長できると思ってます。
*「オットーという男」のマリアナ・トレビーニョ。 [末尾ルコ(アルベール)より]
「オットーという男」。オットー(トム・ハンクス)の近所に越して来る若い夫婦の妻の方、「マリソル」はマリアナ・トレビーニョという女優が演じているが、これが凄くいいんですわ。これが現実生活であれば、(図々し過ぎるよなあ)となるくらいいきなりオットーの日常に割り込んでくるんだけど、どんどん魅力的に見えてくるし、その図々しさに優しさがたっぷり含まれていることがわかるようになってくる。この辺はマリアナ・トレビーニョの魅力と演出の妙。トム・ハンクス含め、他の出演者も実にいい。