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*年末年始お薦め映画、「メンフィスベル」や「ミラーズ・クロッシング」。 [末尾ルコ(アルベール)より]

「ふたりのベロニカ」、「トリコロール 赤の愛」、「エレニの帰郷」を年末年始に観るとしたら、確かにこれらは映画鑑賞経験が少ない人にはハードルが高い、いきなりは理解できないかもしれない。だからこそ特別な時間となるし、自らより遥か高みにある芸術と向き合う経験をわたしたちは人生の中で必要としているのである。
「メンフィスベル」や「ミラーズ・クロッシング」も年末年始に鑑賞をお薦めできる映画だ。前の三本と違い理解しやすい内容。前者は第二次世界大戦、後者はマフィアの抗争が題材となっている。

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*「三つ数えろ」はどうして大傑作なのか? [末尾ルコ(アルベール)より]

映画史上、最高のカップルとぼくが考える6作品。

「風と共に去りぬ」
ヴィヴィアン・リー
クラーク・ゲーブル

「カサブランカ」
ハンフリー・ボガート
イングリッド・バーグマン

「男と女」
アヌーク・エーメ
ジャン=ルイ・トランティニャン

「離愁」
ロミー・シュナイダー
ジャン=ルイ・トランティニャン

「キャロル」
ケイト・ブランシェット
ルーニー・マーラ

「三つ数えろ」
ハンフリー・ボガート
ローレン・バコール

この中で「三つ数えろ」だけ大きく傾向が異なる作品であることおわかりだと思う。他の5作品の主旋律が「愛」なのに対し、「三つ数えろ」はハードボイルド、フィルムノワールの最高峰。そしてその構成、展開の複雑さわけのわからなさも映画史上高名である。さらに「話はよくわからなくても抜群の映画的快感を味わえる」ことを実証している作品でもある。監督がハワード・ホークス、脚本になんとウィリアム・フォークナーが加わっている。それだけでも必見だ。そしてもちろんボギー&バコールという公私ともの映画史上最高のカップルを外すわけにはいかない。
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