SSブログ

*「モンパルナスの灯」ジェラール・フィリップの恐怖と美。 [末尾ルコ(アルベール)より]

画家アメデオ・モディリアーニは1884年イタリアで生まれ
1920年に死去している。35歳だった。死因は結核性髄膜炎。彼が死去した翌日、恋人のジャンヌ・エピュテルヌは飛び降り自殺する。享年21歳。
「後追い自殺」なのだが、これだけの激しさを持ったものは稀だろう。ただ「モンパルナスの灯」はジャンヌの自殺までは
描いてない。
「モンパルナスの灯」は1958年公開、ジェラール・フィリップは1959年に死去している。同作品の彼の「はかなさ」や「虚無感」は映画史上出色であり、映画中のモディリアーニの死に顔は恐怖と美が渾然一体となった映画の凄みそのものである。

・・・・・・

「濃厚な映画たち」のために
「本・映画・音楽」を「話題にする」という戦い

あなたもぜひ


nice!(10)  コメント(1) 
共通テーマ:アート

*「モンパルナスの灯」、ベッケルの創造する美。 [末尾ルコ(アルベール)より]

「モンパルナスの灯」はイタリアの画家モディリアーニの人生を描いた映画で、演じているのがジェラール・フィリップ。その恋人ジャンヌ・エピュテルヌをアヌーク・エーメが演じている。まさしく映画史上屈指の美男美女であって、この二人を観ているだけでも審美的に充実した時間をたのしめる。ただ実はわたし、「モンパルナスの灯」、大好きなんだけど、今まではいささかスウィートかなと思っていたんです。ところがこの度何度目かの鑑賞で、スウィートどころかさすがジャック・ベッケル監督、ダークでシビアな美に溢れる作品だった。

・・・・・・

「濃厚な映画たち」のために
「本・映画・音楽」を「話題にする」という戦い

あなたもぜひ
nice!(8)  コメント(2) 
共通テーマ:アート