*「父親が新聞を読んでくれる」ことで温かくなるのか? [末尾ルコ(アルベール)より]
NHK BS「伝説のコンサート」の松山千春が「自分は貧乏な家に育ち、冬なんかすごく寒かったりしたけれど、父親がいつも新聞を読んでくれた。それを聴くことで温かくなり、寒さをあまり感じなかった」といった意味の話をしていたんてすが、もちろんこうした行為だけで冬の寒さのすべてを凌げるわけではありません。冬はできるだけの寒さ対策をしましょう。まあ当然ですが。その上で、「父親がいつも新聞を読んでくれた」ことがある種の「温かさ」をもたらすことも十分ありえます。要するに、心の充足感と知性の充足感ですね。父親が新聞を読んでくれるというだけで、(ああ、父さんは自分らを大事に思ってくれているんだ)と心に充足感をもたらしてくれる。つづく
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重要スローガン&行動
「濃厚な映画たち」
「本・映画・音楽」を「話題にする」という闘い
あなたもぜひ!
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重要スローガン&行動
「濃厚な映画たち」
「本・映画・音楽」を「話題にする」という闘い
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*「紙の月」と「カッコーの巣の上で」 [末尾ルコ(アルベール)より]
映画「紙の月」はまさしく原作を換骨奪胎し、さらに映画ならではの魅惑のひとつ、「主演女優(宮沢りえ)の美を浮き彫りにし、定着させる」を実現している。
原作では主人公 梅澤梨花の周辺人物の描写が比較的幅広く行われているが映画ではほとんどをカット。登場人物を梨花の勤める銀行関係にほぼ絞っている。その中で同僚役の小林聡美がやはりなかなかいい。
梅澤梨花は石橋蓮司演じる得意先の男性の孫である学生と愛人関係となり、彼に貢ぐために横領を始め泥沼にはまっていくのだが、証書の偽造シーンなど、言葉による説明を極力省き、それによっちて暴走する宮沢りえの失踪感が体感できて心地いい。そしてもちろん原作にはないクライマックスの「あのシーン」に「カッコーの巣の上で」を想起できるのは映画ファンならではのたのしみである。
原作では主人公 梅澤梨花の周辺人物の描写が比較的幅広く行われているが映画ではほとんどをカット。登場人物を梨花の勤める銀行関係にほぼ絞っている。その中で同僚役の小林聡美がやはりなかなかいい。
梅澤梨花は石橋蓮司演じる得意先の男性の孫である学生と愛人関係となり、彼に貢ぐために横領を始め泥沼にはまっていくのだが、証書の偽造シーンなど、言葉による説明を極力省き、それによっちて暴走する宮沢りえの失踪感が体感できて心地いい。そしてもちろん原作にはないクライマックスの「あのシーン」に「カッコーの巣の上で」を想起できるのは映画ファンならではのたのしみである。