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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング ブログトップ
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 98 刺激と快感 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「いやいや」
「でもいつもじゃ刺激が薄まっていくか」
「もう、そんなにつっこまないでよ」
「つっこまなきゃダメだよ、男と女は」
「つっこまなきゃって・・」
「でしょ?」
「まあね」
「でも寸前だね。このままじゃ、あいうえお体操どころじゃないでしょ」
「う~ん・・」
「すましといた方が、い・い・で・しょ・・」
唇をすぼめ、声を低めた良子の視線に、瑛次の腰から背筋まで快感が駆け上がる。
「ん」
「ん、じゃないで・しょ。ちゃんとしなきゃ」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 97 新記録 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「ちょっと、かんべんしてよ、あいうえお体操はどうなったの?」
「アンチエイジングより大切なことがある。それが人間同士の触れ合いだ」
軽快に拒む瑛次をよそに、良子はシーツを取り去った。
「ああっと!」
「あ~!」
「いや・・あ~って・・」
「けっこうスゴイね、君は」
「何がだよ」
「新記録じゃない?これは」
「何の~?」
「いや、すごいはこれは。へえ~、瑛次の新しい力を発見したよ」
「新しい力って・・」
「スゴイじゃないこれは。ひょっとして今まで損してたのかなあ・・」
「いつも苛めたらいいのかな?」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。


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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 96 反復性 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「またそんなことないこと分かってて苛めてるんでしょ」
「そうだよ。君、苛めらるとそうなるもんね」
「いや~、そんなわけじゃないと思うけれど」
「しかし現実はそうなっている。しかも反復性がある」
「反復性?」
「一度や二度じゃないからね」
「え、そう?」
「またそうやってトボケる。反復性により、君のMは科学的に証明されてるんだ」
「科学的って・・」
「ああもう!シーツに穴が開くから!シーツとりなよ」
「穴、開かないって」
「空きます。そのシーツ、高いんだから。さあさあ!」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
実際の効果には、個人差などがあるものだと思われます。
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 95 シーツ [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「言わない・・かなあ・・」
「ほら、わたしに対して失礼なこと平気で言ってるわけでしょう」
「そんなふうにとらないでよ」
「大学生のカノジョにしじみだのハマグリだの言ったことがあるのか?」
「う・・ん・・、ないかなあ」
「ないよ、きっと」
「ないかも。相手はまだ子どもだからなあ」
「わたしは大人だから言ってもいいの?あ、しかもまたそんなになってきてるし」
「あ、ちょっとこれは・・」
瑛次は前をシーツで隠す。
「君、わたしをそんな風に見てたんだ」
「いや、そんな風って・・」
「やはりわたしは〈やるだけ〉の女なのね」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 94 詰問 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「いやいやいや・・、え~、せっかく正直に言ったのに、ひどいこと言うなあ」
「ひどいのは君の脳味噌だろ。もう着信拒否にしようかな」
「え、そんなことされたら死ぬ!」
「本当に死ぬのか?」
「う~ん・・多分・・」
「だいたい君、わたしに対するリスペクト足りなくない?」
「どうしてよ?」
「しじみとかハマグリとか、信じられないよ」
「いや、まあ・・」
「君、女のわたしの前で何言ってんの?女相手にいつでもそんなこと言うのか?」
「う~ん・・」
「言うのか?」

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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 94 ある種の思考 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「で、君の欲求不満は分かったから、このへんで頤筋について結論だしちゃおう」
「え」
「さあ頤筋って、どこだ?」
「う~ん・・、オトガイでしょう。ガイ、ガイ・・こうなんか・・蝶つがいって感じもあるなあ」
「ふんふん」
「だから・・口の関節とか?」
「う~ん、欲求不満の少年にしては近いじゃない。かなり近いよ」
「やったー!」
「喜ぶなよ、そのくらいで!頤というのは、下あごのことだよ、より正確にはね」
「へえー、下あごがオトガイ。あ、今気づいた。オトガイって、ガイが付いてるから女のあそこを連想したんだ」
「な~に、また蒸し返してんの!なんでガイがあそこなんだよ」
「いや、ガイっていうと、しじみとか、あわびとか、ハマグリとかさ・・思いだすじゃない」
「はーっ、はっははははははははは・・、ちょっち、信じられない。わたしこんな男と寝てるんだ。エー、信じられない。君、おやじ雑誌、愛読してるだろう」

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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 93 猥褻? [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「顔でねえ・・どこが猥褻かなあ」
「だいたい、頤って猥褻?」
「音がなんか猥褻というか、卑猥な響きがあるんだよね。オトガイ・・オトガイキン・・思わない?」
「オトガイキンねえ・・。卑猥と言えば卑猥かな・・」
「なんかねえ・・オトガイって聞いたとき、あそこを想像したんだよね」
「あそこって・・」
「いや、あそこ」
「だから~、何のあそこさ」
「いや・・女性の」
「女のあそこ~?」
「いや、音がだよ」
「女のあそこ~?オトガイキンがあ~?君欲求不満なんじゃない?毎日会う?」
「え、できるの?」
「無理だよ」
「え、ひどいなあ」

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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 92 オトガイキン [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「頤って、知らないだろう」
「オトガイ?なんか聞いたことあるなあ」
「なんでしょう、頤って」
「う~ん・・。キンは筋肉のことでしょ」
「そこまでは分かったか、少年よ」
「それで~・・、表情筋だから顔にあるんでしょ」
「少年もそのくらいは分かるわけか」
「まあね、少年もんね」
「で、顔のどこだ?」
「オトガイかあ~・・。どこか猥褻な響きあるんだよね」
「ははは・・。猥褻?そうなんだ」
「じゃない?」
「顔で猥褻な部分って、どこよ?」

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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 91 頤筋 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

「もう一度」
「あいうえお」
「ふ~ん。それで表情筋が鍛えられると思う」
「え、あいうえおって言えばいいんでしょ」
「そんな単純なことではない」
「えー、良子さんじゃない、あいうえおやれって言ったのは」
「それで真のあいうえおだと思ってんの?」
「真のあいうえお?」
「表情筋を意識してやらなきゃ、真のあいうえおじゃな~い」
「え、意識するって言っても・・」
「表情筋といっても、一つの筋肉を指してはいない!!」
「え、そうなの?」
「眼輪筋、前頭筋、口輪筋、頬筋、頤筋といった表情筋がわれわれの顔面にはあるのである」
「え、なに?オトガイキンって?」

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小説 瑛次、神秘のアンチエイジング 90 所有 [小説 瑛次、神秘のアンチエイジング]

少なくとも夫のものではない。
夫は良子からもっとも遠くにいるかもしれない。
これまで聴いてきた良子の夫に対する仕打ちを考えると、その点は間違いない。
じゃあ瑛次のものか?
そうであってほしいけれど、どうもそうではない気がする。
「じゃ、あいうえおと言って」
良子は屈託ない笑顔を浮かべている。
屈託ない笑顔を浮かべながら、屈託なくはないというのも良子であると、瑛次はそれも今までのつき合いでおぼろげに理解している。
「早く、あ・い・う・え・お」
「それだけでいいの?」
「まあやってみて」
「あ~~。あいうえお」

※この作品の中には現実のアンチエイジング方法や健康法などが出てきますが、その作品中で言及される効果などに関してはあくまで小説上のできごと、つまりフィクションであるとお考えください。
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