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末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評 ブログトップ
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「アルティメット」ピエール・モレル監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「アルティメット」ピエール・モレル監督

まずはシリル・ラファエリの凄まじいアクションに度肝を抜かれる。ハリウッドのアクションスターが演じるものとは別次元の強烈さだ。その中心は跳躍、飛び降り、駆け上がりという三次元の立体感を十分生かしたもの。特別な爽快感が味わえる。ストーリーも映像も破綻なく満足できるアクション作品。

5点
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「ワイルド・スピード MAX」ジャスティン・リン監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「ワイルド・スピード MAX」ジャスティン・リン監督

こうして観ると、ヴィン・デイーゼルの魅力とはそもそも何だったのかと首を捻るほど魅力を感じない。際立ったアクションスーンをこなせるわけでもなく、もちろん演技が上手いわけでもない。佇まいがどんくさく見えてしまうのだ、例えばジェイソン・ステイサムあたりと比較した場合。作品そのものも大味で、派手な見せ場は用意されているが演出に工夫がなく、どうにも鈍く退屈な時間が過ぎていく。最近とてもおもしろいフランスのアクション映画をいくつか観ただけに、余計に緊張感のない画面が目立った。

2点
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「ゴー・ファースト 潜入捜査官」オリヴィエ・ヴァンホーフスタッド監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

潜入捜査官と麻薬組織の対決…シンプルなストーリーラインながらまったく無駄のない構成、そして特筆すべきは隅々まで神経の行きわたった美と緊迫感溢れる硬質な映像。銃撃戦にしろ、カーチェイスにしろ、リアリティがありしかもクール。まったく飽きることはない。脇役の女優たちがそれぞれ綺麗なのもフランス映画らしいポイント。

6点
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「サイドウェイズ」チェリン・グラック監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「サイドウェイズ」チェリン・グラック監督

「独身最後の旅行だ」などと言って羽を伸ばす男(生瀬勝久)。若き日の失恋の思い出を、思い入れたっぷりにウジウジ語り続ける男(小日向文世)。どちらにしても一切感情移入できない。とりわけ後者は「あのキスの意味は・・」などと悩んだりする(男カマトトか!)。そもそもオリジナル作品にもまったく感情移入できなかったわたしがこのリメイク版を観たのは菊地凛子出演だったから以外の理由はない。で、菊地凛子はどうだったかと言えば、可もなし不可もなしである(笑)。さらに「会話」のテンポが「英語風(アメリカ映画風)」で、観ていて何度も恥ずかしくなることうけあいである。

3点

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「アドレナリン」マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「アドレナリン」マーク・ネヴェルダイン、ブライアン・テイラー監督

大人の鑑賞に堪えるアクション・スター、ジェイソン・ステイサム。この作品も適度に大人の満足を誘うシーンを散りばめ、ラストまで飽きさせない。 MTV的鬱陶しさに溢れた画面展開をする冒頭のシーンは「まずいな」と思ったけれど、じょじょにスピーディーな運びとステイサムの魅力に惹きつけられていく。「アドレナリン」を出さないと死んでしまうという聞いただけでは無理矢理に感じる設定も作品中ではほどよいギャグとして使われている。ステイサムのジャージ姿(笑)などにも注目だ。

5点

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「天使の恋」寒竹ゆり監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「天使の恋」寒竹ゆり監督

この作品を観ながら、「佐々木希の使い方」という命題に直面した(笑)。独特の美しさを誇る佐々木希だけれど、テレビドラマ「土俵ガール」などを観ていると「トンデモ女優で終わるのかな」という印象も強かった。「天使の恋」も映画とは言え、sin原作の、いじめ有り、援交有り、難しい病気有り、自殺有りなどの典型的ケータイ小説パターン。しかしこれが退屈せずに観ることができたのだ。もちろん「映画館へ足を運ぶほど」の出来とまでは言えないだろう。しかし明らかに「テレビドラマ」とは違う次元のものとなっていた。場面転換が速く、カラーの配置も気が利いていて、何よりもそれらが佐々木希の美貌にマッチしている。こうなると佐々木希を女優として生かす企画がもっと観たくなる。もう一点、谷原章介もテレビで観るより遥かに魅力的だ。

4点。
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「グロリア」シドニー・ルメット監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「グロリア」シドニー・ルメット監督

ジョン・カサベテス監督、ジーナ・ローランズ主演の大傑作と比較する気もないが、それにしてもかつて「狼たちの午後」を撮ったルメット監督作品とは隔世の間があるB級感はどうだ!マフィアに家族を皆殺しにされた少年を守りながら逃亡するという設定は同じながらも、グロリアの性格や演出はオリジナルとまったく違う。小悪党風の愛人に騙されて恨み事を絶叫するグロリアというのはどうなのか?しかしオリジナルにあった映画史上名高い、路上の銃撃シーンの路上の銃撃シーンがなかったのは正解だろう。

3点
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「BALLAD 名もなき恋のうた」山崎貴監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「BALLAD 名もなき恋のうた」山崎貴監督

「クレヨンしんちゃん」が原作だというが、わたしはこのマンガに明るくはなく、作品中で「しんちゃん一家」が草彅剛らに助太刀するあたり、あるいは敗者に対する慈悲を求めるあたりは身の置き場もないような感覚に包まれた(笑)。とは言え、合戦シーンなどは案外リアルに作られていたし、新垣結衣の「お姫様」ぶりも捨て難い。リメイク版「隠し砦の三悪人」などよりは真っ当な映画になっている。

4点
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「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」マイケル・チミノ監督

まずはミッキー・ロークとジョン・ローンが「容姿最盛期」であり、2人の佇まいを観るだけでも十分に楽しめるだろう。それにしても「はみ出し刑事」のはずのミッキー・ロークが帽子のかぶり方から何からナルシスティックなのはなかなか可笑しい。これだけナルシスティックなのに、どうして容姿を崩していく人生になったのか不思議なくらいだ。けれど崩れた容姿が「第2の最盛期」を迎えさせたのだから、俳優人生は分からないものだ。アメリカ社会のマイノリティを描き続けていたマイケル・チミノだが、中国系アメリカ人の描き方にやや疑問。しかし作品全体は観応えたっぷりに仕上がっている。

6点
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「パリの旅愁」マーティン・リット監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

本当にノーブルでタフ、そして知的な男なんて今の日本だけでなく、世界のどこを探してもそうは見つからない。しかし幸いなことに、わたしたちは今でも若かりし頃のポール・ニューマンの映画を観ることができる。そんなわけで、歴史的に見て「本当に魅力ある男」の一人がポール・ニューマン。知らない人は知っておくべき俳優である。もっともパリのジャズシーンを描いたこの作品、ストーリーはあってなきに等しいほど薄く、(実際の)妻のジョアン・ウッドワードがいつもながら乏しい魅力で映画のクオリティを落とす。ルイ・アームストロングらのジャズシーンは楽しめるが。

4点。

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