ロミー・シュナイダーの作品は各年代おもしろいものが多いが、こと「女優ロミー・シュナイダー」としてわたしの特に愛する作品をピックアップしてみるといささか驚かされる。
「女優ロミー・シュナイダー」が最高の輝きと翳を放った時代。
それはズバリ1972年~1975年の間だ。
この時代のロミー・シュナイダーの作品は、
「ルートヴィヒ」
「離愁」
「地獄の貴婦人」
「追想」

内容的にかなりの違いはあるが、いずれの作品も呆れるほど濃厚に「美」と「死」の予感が溶け合っている。