それにしてもよくぞこれだけ容赦なく殺人が起こる映画が撮れたものだと思う。
しかも「ホラー映画」ではなく一定の規模を持ったメジャーな一般映画として公開され、ヒットしていることに意味がある。
もちろん殺人の起こるメジャーな映画は他にもある。
しかし「告白」ほど殺人が「非情」な作品はあまり記憶がない。
「殺人」が素晴らしいなどと言っているわけではない。
映画における「殺人」は映画的快楽と密接に結びついていると言っているだけだ。
そして最愛の娘を「殺された」主人公は「復讐」のためにのみ綿密な行動を展開する。