さて衝撃のエメリヤーエンコ・ヒョードルVSファブリシオ・ヴェウドゥム。
映像を観て検証をしてみたわけだ、わたしは。

たったの1分強の試合展開。
ヒョードルのパンチで力なくヴェウドゥムが腰から落ちるところまでは誰もが予想した通りだったろうし、ヒョードルも「簡単に終わる」と思っただろう。
そこでやはり「油断」したのではないか。
例えばアントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとの3戦目、ノゲイラの寝技に細心の注意をはらうヒョードルはほとんどグラウンドに付き合うことはなかった。
ノゲイラが寝た時点で基本的にスタンドを要求。
打撃では太刀打ちできないノゲイラには為すすべもなかった。
そのヒョードルが腰をついたヴェウドゥムを執拗に追った。
これは「すぐ終わらせられる」という判断と、ノゲイラ戦などの経験から「三角閉めはすぐに抜けられる」との自信があったのだろう。
ところがヴェウドゥムの長い脚は予想より遥かにヒョードルの首をロックした。
そういうことだと思う。
もしヒョードルが深追いせず、一旦スタンドへ戻ったら・・。
結果はほとんどのファンとヒョードル自身が予想していた通りになったと思うのだが・・。