先だって観て聴いたのはハートHeartだ。アン・ウィルソンとナンシー・ウイルソンの姉妹を中心としたハートが、ワールドワイドにビッグな存在と見做されるようになったのは「ネバー Never」などのヒットを飛ばした時期だとされるけれど、例えばピンク・フロイドやクイーンが本当におもしろかったのは初期から超メジャーブレークをまでであったように、ハートも初期のアルバムがとてもとても美しかった。特にアコースティックナンバーの、シンプルでいながら夢幻的な美しさはいつでも琴線に触れて来るもので、だからぼくは「Dog&Butterfly」から観始めた。