最近エクトプラズムを出している人はいるのだろうか、などとふと思ったのはバレエに関する記事で「エクトプラズム」という言葉を使ってしまったからに他ならないのだが、そうでなくてもたまに「ああ、エクトプラズムなんてものが共通認識としてあったなあ、あの子どもの頃」なんてことが脳裏に浮かぶのもさほど珍しくないなどと考えていると、背後ではピーター・ガブリエルの曲が流れていたんだ、何となくエクトプラズムという言葉に相応しい気もしなくもない。
まあそれにしても「エクトプラズム」なんてものは神秘的な事象が好きなわたしでも「そんなものねえだろ」と思ってしまうような胡散臭さに満ちているのが好ましいという気もしなくもないが、かつて「心霊物」を扱う雑誌やムック本などであたかも「歴史的事実」のごとく載っていたあのエクトプラズムの写真は何だったんだと思いますよね、やっぱり。