朝。5時過ぎに目が覚める。
ぼくが感じたのは窓の外。
窓の外に広がるまだ薄暗い空。
その下の街。
肌寒さが残る空気がガラスを通して伝わって来る。
だというのに、ぼくの感じたのは夏だ。
肌寒さという小さな鳥が駆け巡る街の中に、確かにぼくは夏の音を見た。