ルコ   「シャッターアイランド」観たよ。
フェノン どうだった。
ルコ   綺麗だった。映像は格調高く、物々しい音楽がカッコよかったね。
フェノン なるほど。
ルコ   ジョン・ケージのスコアも有効だった。
フェノン ストーリーもよかっただろう。
ルコ   うん。でも結末は予想できたな。
フェノン え、そう?
ルコ   けっこう多いパターンじゃないかな。あまり珍しくなかった。
フェノン そうかな。ディカプリオはよかっただろう。
ルコ   よかったね。体もでかいし。
フェノン 母は、何だいそりゃ。
ルコ   ちょっと格闘家のような体だね。
フェノン そうかもしれないけど。
ルコ   幻想シーンは綺麗だけど多過ぎじゃないかな。それぞれのシーンにそんなに大きな意味があるとも思えない。
フェノン あらまほしけれだね。
ルコ   ああ、あらまほしけれだ。

(この会話は、フェノンが高い評価をしていたマーティン・スコセッシ監督の映画「シャッターアイランド」を末尾ルコが観た後で多分こんな風に語り合うんじゃなかなあ、と予測したものである)