先だっての世界フィギュアスケート モスクワ大会で浅田真央のショートプログラムを観ていて思ったのだが、衣装、選曲など、「大人の女」を意識し過ぎているのではないだろうか。もちろん浅田真央は大人なので、「大人の女」を意識するのがいけないとは言わないけれど、それが「大人の女の色香」ということになると、「ちょっと違うのでは・・」と感じざるを得ない。浅田真央に色気が無いわけではない。ただ、「いわゆる(世間的によく言われるところの)女の色香」、加えて言えば、「キム・ヨナ的色香」ということであれば、本人の性格、持ち味などを考えると、「ちょっと無理なのでは・・」ということになる。浅田真央が志向すべきは、清潔感と気品のなかから漂い出す爽やかな色気。それではないだろうか。それともう一つ。オリンピックでキム・ヨナが「007」、今回のモスクワ大会で「ジゼル」、つまり観客にとっても非常にノリ易い曲を選んでいたのに対し、浅田真央(およびスタッフ)の選んだ曲はシュニトケ。ちょっととっつきにくいと思う。ショートプログラムが「つかみ」の役割も果たすべきであるのなら、観客を一気に味方に付けるような選曲も有りかなあと感じた。