その日の晩は映画「トゥルー・グリット」を観に行く予定だった。「予定だった」と書くと、「予定だったけれど実現しなかった」ように取られることも多いだろうが、実現したんだ、
「トゥルー・グリット」鑑賞は。コーエン兄弟の最新作。「~兄弟」という呼び方は、今の映画界ではベルギーのダルデンヌ兄弟もあるな。映画界以外に目を転じると、すぐ思い出すのはファンク兄弟だ。シュタイナー兄弟なんてのもいたな。あるいはタリエル兄弟とか。ファンク兄弟というと、日本テレビの倉持アナを思い出すんだ。変態的なアナウンスを得意としていた。プロレスの実況というとテレビ朝日の古館が有名だったが、コアなプロレスファンは倉持の変態的実況に怒り、楽しんでいたものだ。例えば場外でテリー・ファンクがダウンすると、倉持は「テリーが死んだあ!」と叫ぶ。テレビの前でプロレスファンたちは、「死んでない、死んでない」と手を横に振る。