NHK教育(Eテレっていうんですか、今?)で放送された「ソルジェニーチンと大統領たち」が非常におもしろかった。ソルジェニーチンという偉大な作家と歴代大統領の関わりを振り返ることで現代ロシア(ソ連)史を概観できる内容となっていて、日本の報道などでは滅多に取り上げられることのないロシアの社会が分かりやすく纏められていた。
常に「国家」や「大統領」と対峙するほどのスケール感を持った創作活動を展開していたソルジェニーチンの偉大さも凄まじいが、どの大統領(ソ連時代は書記長)もソルジェニーチンの本質を理解できない、あるいは理解するつもりがない姿が浮き彫りにされるのを見ると、「政治家」という存在自体「国民の幸福」と関係ないのではないかとさえ感じてしまう。