アマンダ・セイフライドとミーガン・フォックスの話題を書いたのは、二人が出演していた「ジェニファーズ・ボディ」を観たからだった。それで「怖い映画」に関して書こうと思っていたんだけれど、あのときは話が逸れたねえ。「ジェニファーズ・ボディ」はコメディホラーと呼ぶべき内容で、ベルに怖くはないけれど、楽しめた。アマンダ・セイフライドとミーガン・フォックスという二人の一千九若手女優を観る楽しさも十分。でも本当に「怖い映画」は最近あまりないなあ。映画史を振り返ると、やはり「エクソシスト」が挙がる。恐怖が奥深いんです。エクソシスト(悪魔祓い)として登場するカラス神父の、母親に対する罪悪感が映画全体の恐怖を奥深いものとしている。人間が描けているから、ショックシーンもより効果的なわけです。古代の悪魔バズースが憑くという設定もいい。そして憑かれたリーガンがいるのが普通の家の一室であるというのが不気味さを盛り上げており、「首が回る」「体が浮く」などというシーンの恐怖が最大限の効果を上げています。