スティ―ブ・ジョブス氏の業績についてさほど詳しくないわたしが「追悼」というのも僭越なので敢えて「追悼文」を書いたりはしない。
ただ強く感じたのは、「成功した人生」とは何だろう、という根源的疑問だ。
「疑問」という言葉も違っているかもしれない。
人生における「成功」とか「失敗」とか、あるいは「勝ち組」とか「負け組」とかいう浅薄な考えに対して自分なりの「異論」はとうの昔から持っている。
ただ、「成功」という点では地球上最強の一人であったスティ―ブ・ジョブス氏が満56歳で病没したという事実は、「成功、失敗、勝ち組、負け組」だのいう浅薄極まりない言葉たちをさらに無意味化すると感じた。