そうなんです。
昭和からのロック・ファンであれば知らぬ者のない日本におけるロジャー・テイラーの人気。
確かに日本の少女マンガに出てくるようなルックスだったんだなあ。
ブロンドの髪を無造作に伸ばし、お目々はぱっちり。
ちょっと不良っぽくて、やんちゃな感じで。
いかにクイーンが音楽的におもしろいバンドだったとはいえ、ドラムスがロジャー・テイラーでなければ日本で爆発的な人気を獲得することはなかっただろう。
MTV登場以降、そして現在のようにPCでいつでもミュージシャンの映像を観ることのできる時代しか知らない世代にはピンと来なかろうが、MTV以前、応援しているミュージシャンの映像はまさに「お宝」だった。
時にレコードショップで「フィルムコンサート」などという催しがあったりしてですね、行きましたよわたし、「クイーン フィルムコンサート」!
近くに座っていた女子高生たちが、ロジャー・テイラーが映った瞬間に「ロジャーって、カワイイ~~」などと呟いていた声は今でも耳に残っている。
そんなロジャー・テイラーだったのだ。
ところが最近MTVチャンネルで観たライブのロジャー・テイラーと来たら…。

ん?この人誰だっけ?
まさかあのフランソワ・ボタ???
という有様だったのである。