「プリンセス・シシ―」は楽しい映画だ。
けれど世紀の映画女優ロミー・シュナイダーはまだ出現していない。
いかにして「ロミー・シュナイダー」は「世紀の映画女優ロミー・シュナイダー」となったのか?
もちろん「プリンセス・シシ―」シリーズで「エリザベート」を任されるのだからそのスター性が若き日から際立っていたことは間違いがない。
しかしそれだけでは「世紀の女優」に普通はなれないばかりか、若い頃だけはスターだった女優の一人になりかねない。
ロミー・シュナイダーは「世紀の女優」へと変貌した。
そしてルキノ・ヴィスコンティの「ルートヴィヒ」で再び「エリザベート」を演じることになる。

ところでシルヴィ・ギエムを知っていますか?
こちらは「世紀のバレリーナ」であるけれど、ギエムがロミー・シュナイダーに言及したインタヴューを読んだことがある。