では「レ・ミゼラブル」鑑賞の楽しみを増やしていただく意味も籠めつつ、わたしの選んだ冷や汗(むむむむむ・・・)シーンを紹介しよう。
まず何と言ってもジャベールだ。
法の番人を自認し、執拗にジャン・バルジャンを追うジャベールを大スターラッセル・クロウがしかつめらしい顔で演じているのだが、「マドレーヌ」と名乗り市長となったジャン・バルジャンの前に現れた時、いきなり福々しい表情となり自己紹介を歌い上げるではないか!
ミュージカルだから当然。
そうかもしれないが、それにしても唐突だ。
「ここで歌うか、ジャベール!?」である。
さらにジャベールには他の冷や汗(むむむむむ・・・)もある。
建物の上、パリの街を見下ろしつつ、星空を仰ぎつつ、歌うのだ、ドラマティックに、ロマンティックに・・・。
こんなジャベール、ミュージカル版でしか観ることはできない!