アジゥソン・リマはタックルに入れない。
窺ってはいるのだけれど、ボブチャンチンの圧力がそれを実行させない。
頬のこけたボブチャンチンは(一撃で斃す!)という如き殺気に漲っており、しかもガニ股気味に開いたスタンスはいかにも安定している。
時が来る。
膠着を打破しようと近付くリマ。
しかしボブチャンチンの拳が鼻へ入る。
失神KOと同様の状態で昏倒するリマ。

勝負あり!だ。

ところがセコンドに付いていたヘンゾ・グレイシー得意の猛抗議が始まり判定はもつれるけれど、それはまた別の話。