2時間を優に超す映画「メランコリア」、しかもこれまでどの作品も「気に入った!」とは言い難かったラース・フォン・トリアー監督だ。
観始めてはみたものの、(しんどいだろうな)と予想していた。
ところが映画は快適に進む。
大きいのは主演のキルステン・ダンストの存在だ。
今のキルステン・ダンスト、鑑賞者をどんどん引っ張ってくれる。
観ているだけで退屈しないクオリティがある。
演技力とか、それだけではない。
優れた映画女優のクオリティはもっとずっと複雑で魅惑的なものだ。
キルステン・ダンストは「メランコリア」でカンヌ映画祭を制した。
なるほどの結果だ。