●ジュリー・デルピーのファンでした。

デルピーがフランス女優だった頃、熱演するタイプではぜんぜんなかったけれど、無表情なその顔は他に似た女優もおらず、セクシーとかいうのともまったく違う、虚無感と天上感をたっぷりと湛えていた。

特にわたしは「天使の接吻」と「トリコロール 白の愛」のジュリー・デルピーが好きだ。
もう一つ挙げれば、「ゴダールの映画史」でボードレールを読むデルピー。

そして実は最近のデルピーにも好きな映画が一本ある。
自ら監督した「血の伯爵夫人」。
これはよかった。