君はこの日
少し遠く見えた
そんなこと、何度もあるんだけどね
だからというわけではないけれど
君の眼はいつにも増して綺麗見えて
あ、君はこんなに背が高かったんだっけ
その時天気はどうだったろう

次の日、あなたはシールでの向こうで笑った
『ブレードランナー』のワンシーンのように
ぼくは(言おうかな)と思っていたことを
この時は言わなかった
天気は、雨が止んだ後だった