架空情景

開いたドアから姿を現したのは・・。
「愛ちゃんよ~」
そう、可愛いおにぎりのような皆藤愛子がちょこんとそこに。
「なあんだ、愛ちゃんかあ」
胸をなでおろす長野翼。
「愛ちゃんが登場よ!ウッシッシ。皆さん、お盆の時期なのにたいへんですね。差し入れを持ってきちゃいました」
「もう、愛ちゃんたら、驚かせるんだから・・」
そう愛想よく振る舞いながら、長野翼は次の一手を考えていた。