ビクトー・べウフォート復活か?・・などと書いたが、べウフォートに思い入れはない。
かつて某格闘技専門誌がやたらな思い入れとともに記事を書いていた。
思い入れも悪くはないが、客観性の重しは常に意識しておくべきだ。

まだUFCがアングラな雰囲気を拭い去ってなかった頃、べウフォートは鮮烈な秒殺を数試合して格闘ファンを驚かせた。
記憶では、ランディ・クートゥアーに手もなく完敗してから輝きはすっかり無くなったはずだ。

しかしUFC103で現代的ファイターの一人であるリッチ・フランクリンを秒殺するとは。
目立ったのは美しく弧を描く大ぶりのパンチ。
ボクシングスタイルのフットワークでヒット&アウェイを繰り返す退屈なファイターが増えてきたUFCのリングで、一気の大ぶりパンチで決着をつけようとする姿が清々しかった。
長いブランクの後、復活してきたファイターは嫌いじゃない。
次の試合も期待だ。