わたしはまだカセットテープを使うときがある。
いちいち企業の新規需要創出に付き合ってられるかというのが一つと、新製品のマニュアルを読むのが面倒だというのが一つ。
他にもあるかもしれないが、おおむねそんな理由だ。
カセットテープじゃ音質は話にならない。
けれど「だから?」という気持ちもある。
音質が悪いなら悪いなりに、それも一つの体験じゃないか。
昔(?)の人はカセットテープへ録音した音楽を大事に何年も聴いていたんだ。
そんなことを書くのも、思い立ってザ・クラッシュThe Clashのロンドン・コーリング London Callingと
トーキング・ヘッズ Talking Headsのリトル・クリーチャーズ Little Creaturesが裏表で入ったテープを見つけたからだ。
そして昔は絶対クラッシュだったはずだが、そのとき聴くとトーキング・ヘッズがずっとおもしろく感じた。
これは意外だったし、おもしろいなと思ったわけだ。