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エンジェルスはエンジェルスでなく、ヤンキースの流れを変えられず [エッセー・闘う敗北者たち]

まあ非科学的ではあるが、生きていたら「流れ」というものを感じることはよくある。
「ああ、今日は流れがいいな」とか「今週は流れがいいな」とか。
その意味では今年のニューヨーク・ヤンキースはすでにゴールへ至るまでの「流れ」を手にしているのだろうか。
そんな考えたくないことを考えてしまった。

ロサンジェルス・エンジェルスはヤンキースに強いチームである。
ソーシア監督の細かな野球がヤンキースを翻弄する姿を今までに何度も目にしてきた。
いわば「ヤンキースに勝ってほしくない」者には頼もしいチームだ。
ただ不安はあった。
どうも去年あたりから「それまでにエンジェルス」とは違う印象があるのだ。
多くのチームには象徴となる選手がいる。
エンジェルスはゲレーロという特別なバッターがいつもチームを救ってきた。
しかしゲレーロに元気がないのだ。
それはマニー・ラミレスがいなくなったボストン・レッドソックスにも言えるかもしれない。
普通でない選手がいなくなれば、チームは普通になっていく。

リーグ優勝決定戦第2戦。
エンジェルスに「流れ」が行きそうな気配は何度もあった。
けれどかつてゲレーロが持っていた神通力が、
今年限りはずっとチャンスに弱いと酷評されてきたAロッドに移ってしまったかのようだった。

そして最後はミスで敗退。
やはりエンジェルスは変わってしまったのか。

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