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小説「高知よさこい2016 その場所と日程の中で、よさこいスーサイド・スクワッドが!」 [小説「高知よさこい2016」 ]

小説「高知よさこい2016 その場所と日程の中で、よさこいスーサイド・スクワッドが!」

 岩崎弥五郎は身長百六十、体型も丸みを帯び、しかしそれだけではなく、両目の周囲に隈のような黒味があり、確かにパンダに似ている。その隈のような黒味は数々の暴力行為によって目の周囲に定着したもので、いかに喧嘩慣れしている弥五郎であっても、時に相手の攻撃を受ける羽目にはなる。しかし少なくとも三十五になる二〇一六年までに「完敗」した経験はない。多少なりとも弥五郎の身体にダメージを与えた相手に対しては、その三倍以上のダメージを負わせているはずだ。そんな人生を送っている男にとって、目の周囲の黒味は勲章のようなもので、「パンダに似ている」という事実も悪い気はしてない。ただ、絶対許さないのは「パンダ」という呼びきり、で「パンダさん」と「さん」付けしない人間に対しては相応の報いを与えることにしている。

※この一見目茶目茶な「小説」は、極めて巨大な作品の一部である。
もちろんこの作品はフィクションです。

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小説「高知よさこい2016 その場所と日程の中で、よさこいスーサイド・スクワッドが!」 [小説「高知よさこい2016」 ]

小説「高知よさこい2016 その場所と日程の中で、よさこいスーサイド・スクワッドが!」

「ち、またよさこいの季節じゃかや!」
「あれ、パンダさん、よさこい好きじゃないんです?」
「あれ、やかましいがよや、毎年毎年鬱陶しいがちや」
「パワフルでいいじゃないですか~」
 パンダに似ているからパンダ呼ばれる岩崎弥五郎は帯屋町アーケードのチェントロ前でたまたま出くわした「セレブブロガー」を名乗るサトウ田吾作の顔を見ながら、(ケッ、このうらなりヒョウタンが、おんしゃあらあに高知のことが分かるかや!)と強く感じたが、この場はどうにか態度に出さずにおいた。パンダに似ている割には暴力衝動を抑えることが不得意な弥五郎の逮捕歴は既に六度に上る。


※この一見目茶目茶な「小説」は、極めて巨大な作品の一部である。
もちろんこの作品はフィクションです。

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