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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~007は『女王陛下の007』までもおもしろい~『大脱走』と『ダンケルク』の比較。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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BS日テレで007シリーズを一作目から『スカイフォール』まで毎週放送という企画をやっていて、この機会だからと順番に鑑賞している。
007シリーズはダニエル・クレイグのシリーズにおいてまったく新たな凄まじい映画体験をもたらしてくれるようになったので、それらすべて観た後でさすがに初期の作品はかったるいのではといささか危惧していたが、なかなかどうして、どれもおもしろい。
ショーン・コネリーのボンドはもちろん、一作で終わったジョージ・レーゼンビーの『女王陛下の007』も実におもしろかった。

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映画『大脱走』も『ダンケルク』も同じように第2次世界大戦の実話を基にストーリーが作られているけれど、作風はまったく異なっている。
映画ファンならご存じだろうけれど、特にハリウッドでは、第2次大戦の記憶も新しい時期には「痛快戦争映画」がドル箱作品として多く作られていて、近年は逆にシリアスな内容の戦争映画が主流だ。
ただ、「シリアス」と言っても、「リアルな戦闘シーン」を巨額の製作費、最先端の技術を持って作るから、結局は「スペクタクル」が売り物となっているわけだが、それはハリウッド映画の宿命のようなもので、必ずしも悪いことではない。
で、もちろん『大脱走』は「痛快戦争映画」の属し、『ダンケルク』は「シリアス&スペクタクル戦争映画」に属している。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~年に一度の心臓チェック~「完璧に美しい男女」とは、『離愁』。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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6月26日は年に一回の心臓血管外科受診。
高知赤十字病院で、うたちゃん(母)の冠動脈バイパス術を執刀してくれた医師に診てもらう日となっている。
「すぐに手術しないと死ぬ」と言われ、準緊急手術として始まり、日曜日に軽く6時間を超す手術を施してくれた担当医の、今のところ退院後年に一回のチェックで済んでいるのはとてつもなく有り難いことだ。
とは言え、一年に一回だけに、一年の間に大きな変化があったら困るという不安はもちろんいつでもある。
しかし幸い今回も「異常なし」。
しかしうたちゃんの心臓の状態とは別に、(え?)という「変化」があった。
この冠動脈バイパス術を担当してくれた先生、高知赤十字病院を辞して、別の病院へ移るというのだ。


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「汽車」の中に乗っているのは、いや、かなり多くの人たちが乗っているのであるけれど、なにせナチスの迫害を逃れるべくすし詰めの「汽車」に乗っている人たちだから、しかし何よりも誰よりもジャン=ルイ・トランティニャンとロミー・シュナイダー。

ジャン=ルイ・トランティニャン
ロミー・シュナイダー

あ、これは映画『離愁』の話なのだけれど、「完璧に美しい男と女」の恋愛映画など映画史上でも滅多にあるものではないが、この作品がその一本である。

「完璧に美しい男と女」とは、もちろん「見た目」だけのことを言っているのではないのですよ。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~映画史上最大級のスキャンダル、パゾリーニ殺害事件。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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エライザ(ケアマネさん)が観た『アポロンの地獄』の監督ピエロ・パオロ・パゾリーニは
1922年生まれ、1975年死去。
53歳で死んだ。
と言うか、殺害された。
オスティア海岸でパゾリーニの遺体は発見された。
暴行を受け、轢殺されていた。
17歳のピーノ・ペロージが出頭した。
が、少年一人の犯行としては不自然だというのは当時からあった。
2005年にドキュメンタリー番組で「ファシストたちに殺された」とピーノ・ペロージは証言している。

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『ヘッドライト』Des gens sans importance (1955)という映画がある。アンリ・ヴェルヌイユ監督の作品だ。
ジャン・ギャバンがトラックの運転手、フランソワーズ・アルヌールが宿屋のウエイトレス。
男には妻子がおり、女は寄る辺がない。
いや、男は妻子がいても、寄る辺のなさでは同じだったのかもしれない。
男の運転するトラックで二人は夜の道を走る。
しかし女は・・・。
夜の道、トラックの助手席、ヘッドライト・・・フランソワーズ・アルヌールの、映画史上類い稀な寄る辺のなさよ。
そう、人間には、寄る辺が必要なのだ。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~バーバラ・ハーシーは2年連続でカンヌ女優賞を~ぼくは『汚れなき悪戯』で卒倒しそうになった。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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ssブログでいつもお世話になっているhana様が話題に挙げてくださったので、かつてとても好きだった(と言うか、今でも好きですが、忘れておりましたね~)バーバラ・ハーシーについての記憶を新たにした。
バーバラ・ハーシーは『エンティティー 零体』という珍品ホラー映画にも主演しているが、代表作は次の映画だろう。

『明日に処刑を…』
『ハンナとその姉妹』
『或る人々』
『ワールド・アパート』
『最後の誘惑』
『フォーエバー・フレンズ』

バーバラ・ハーシーは『或る人々』と『ワールド・アパート』で2年連続カンヌ女優賞を獲得している。
1988年はバーバラ・ハーシーのキャリアのピークと言ってよく、『ワールド・アパート』
『最後の誘惑』『フォーエバー・フレンズ』が公開。
『ワールド・アパート』は南アフリカのアパルトヘイトに対抗する力作。
『最後の誘惑』はスコセッシが「人間イエス・キリスト」を描いて世界的物議を生んだ作品。
ハーシーは魅力的にマグダラのマリアを演じている。
『フォーエバー・フレンズ』はベット・ミドラーと共演で、いささかお涙頂戴だけど、心地よく浄化される。

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『禁じられた遊び』のクライマックスで、マルセリーノの前にとうとうイエス・キリストが顕現するシーンがある。
子どもの頃にこの映画を観た時には特に大きな感情は抱かなかったシーンだが、大人になって、そして最悪のことも含めて様々な経験を経た後に「イエスの顕現」を観た時にわたしは卒倒しそうなまでの感情の動きを感じた。

なぜだろうね?
もちろんわたし自身はその理由を知っているのだが。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~うたちゃん、演歌も楽しむよ~いつしか神棚映画となっている、デ・ニーロ、パチーノ『ヒート』。 [「言葉」による革命]

わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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うたちゃん(母)、藤井風もKingGnuもSnowManも京本大我も浜田省吾も角野隼人も、その他もろもろの「今」な歌手、ミュージシャンが大好きなのだけど、演歌も聴きます。
演歌を観たり聴いたりしたければ、BSでたんまり演歌番組放送してますよ。
わたしは演歌を積極的に聴きはしないけど、うたちゃんが喜んで聴くからわたしも相伴させてもらっている。
聴いて楽しめる演歌もあるので、またそうしたお話もしていきましょう。

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マイケル・マン監督の『ヒート』は、数あるロバート・デ・ニーロ出演の「神棚映画」と比べたらエンターテイメント性が強く、しかも女性登場人物の役割が、「男たちを引き立てているに過ぎない」という批判もあり、わたしの中でも例えば、『タクシードライバー』『レイジング・ブル』『ディア・ハンター』あるいは『1900年』などと同列に置くことはかなったのだけど、歳月を経て気付いてみれば、何のことはない、『ヒート』もすっかり「神棚映画」の仲間入りをしているではないか、さすがはデ・ニーロ、そしてパチーノ。

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『禁じられた遊び』。原題を和訳すると、「マルセリーノ、パンと葡萄酒」だ。言うまでもななく、キリスト教の世界では、パンはイエス・キリストの肉、葡萄酒は血である。
『禁じられた遊び』は14世紀イタリアの民間伝承を素材としたストーリーとされ、しかしヴァイダ・ラースロー監督がモノクロで描いたその空はスペインの空であり、しかし聖フランチェスコの生きたアッシジの空のようにも見える。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~真夏日のバヤリース~『汚れなき悪戯』モノクロの凄み。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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6月のある真夏日の夕方のこと
ぼくは自販機の前でしばらく
迷ってから
バヤリースのみかん味を選んだ

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『禁じられた遊び』以上に現在日本で忘れられている映画が『汚れなき悪戯』だ。
『汚れなき悪戯』はスペイン映画で、「マルセリーノ」という名の少年が主人公である。
『禁じられた遊び』のギター曲がほとんど「日本人全員」と言っていいほど隅々まで浸透したほどではないにせよ、『汚れなき悪戯』のテーマ曲「マルセリーノの唄」は大きな人気を博した。
14世紀イタリアの民間伝承を基にしたストーリーは色濃くキリスト教的だけれど、悲痛なのに明るく、残酷なのに心温まる展開に大きな普遍性があることは言うまでもない。

『禁じられた遊び』も『汚れなき悪戯』もモノクロ映画である。
しかもどちらもモノクロの特徴を生かした、掛け値なしに美しい撮影であり、「白と黒しかない世界」がどれだけ奥深く、想像力を喚起するかの実証ともなっている。
『禁じられた遊び』や『汚れなき悪戯』だけではない。
モノクロ映画の傑作と見做されている映画のすべて、恐怖を催すほどに美しい映像の世界を誇る。

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現代の映像の世界と言えば、やたらとカラーの高画質化を進めているけれど、それらは本当の意味で「高画質」なのだろうか。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~今の日本で、どんな映画ファンであるべきか~アニエス・ヴァルダ、そして『禁じられた遊び』と『汚れなき悪戯』。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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最新のリアルタイムの映画を追うのも大切だけど、やはりある程度は映画史を俯瞰できるくらいの知識は持つべきだ。
要するにある程度以上の「鑑賞眼」を持つべく常に努力する。
もちろん「映画が好き」だけでもいいんだけれど、現在の日本の社会状況、つまり日本社会の大部分が映画、だけでなく、文化芸術を貶めている状況を考えれば、悠長なことばかりは言ってられない。
というお話、今後深め広めていきます。

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それではアニエス・ヴァルダが監督した映画とはどのようなものがあるか。
あらためてフィルモグラフィをチェックして、まだ鑑賞していない作品が何本かあり、つまりわたしもこれからまだ、「新しいアニエス」を愉しむことができることになる。
ただ、ここではわたしが既に鑑賞しているアニエス・ヴァルダ映画の中で、特に印象的だったものを挙げておこう。

『5時から7時までのクレオ』
『幸福』
『歌う女・歌わない女』
『冬の旅』
『ジャック・ドゥミの少年期』

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『禁じられた遊び』
『汚れなき悪戯』

この2本の、子どもを主人公とした映画は、かつて多くの日本人にとってもほとんど「必見」作として受け止められていたし、もちろん映画館で鑑賞した人はそれほど多くなかろうが、テレビでもしばしば放送されていたし、わたしは中学時代、学校の講堂で『禁じられた遊び』を総見としても鑑賞した。
『禁じられた遊び』はフランス映画で、『汚れなき悪戯』はスペイン映画。
子どもが主人公ではあっても、決して「高知の中学生たち」に理解しやすい内容ではない。
しかしそれでも生徒たちは、ルネ・クレマン監督の『禁じられた遊び』を特に文句も言うことなく最初から終わりまで鑑賞したのだ。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~『NOPE』があれだったので久々に『エクソシスト』~今観ても凄い『十戒』。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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ジョーダン・ピール監督の『NOPE』がどうにもまだるっこしかったので久々に『エクソシスト』を観てみたが、やはり抜群におもしろい。アッという間に時間が過ぎる。
そして最初から終わりまで格調高くしかも不穏にして不吉な雰囲気に満ち溢れている。
「格が違う」とはこのことだ。

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映画演出や撮影技術が大きく変化してきたこともあり、「かつての大作」を大味で平板に感じることも間々あるのだが、そうしたことを考慮に入れても、CGなしで本物の人間とセット、そしてロケでの撮影というだけでも現代に鑑賞する価値ありなのである。
その時セシル・B・デミルの『十戒』を観たのは、同じテーマを扱ったリドリー・スコット監督の『エクソダス』を鑑賞していたこともあり、(『十戒』ではどうだったかな)というのもあった。
そして確かに出だしからしばらくは平板な展開に、(4時間持つかな、こらあ・・・)と感じるのだが、モーゼがその出自を知る前後からグッとおもしろくなってくる。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~スタバJにセルジュ・ゲンズブール~ギレルモ・デル・トロがアラン・ポウ。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

それでねえ、スタバJには最近よく会うんだけど、この前も「聴きましたよ」と。
何を聴いたかというと、ぼくがお薦めしていたジェーン・バーキン。
嬉しいねえ、お薦めしたものをヴィヴィッドに観たり聴いたりしてくれるの。
J、ジェーン・バーキンを聴いてる過程でセルジュ・ゲンズブールの存在も知ったようで、ゲンズブールのお薦めナンバーもメモって渡した。
ゲンズブールとバーキンの娘、シャルロット・ゲンズブールの主演映画『なまいきシャルロット』も。

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ギレルモ・デル・トロ監督の映画すべてが好きなわけではないが、『クリムゾン・ピーク』は格違いのおもしろさで一秒も退屈することなく全シーンに惹き付けられた。
もっとも「幽霊」の表現はどうなのかと感じはしたが。
画面の隅々まで溢れる返るゴシック感覚には、(ぜひこの監督に、エドガー・アラン・ポオの映画化を)と強く感じた。
まあ、ポオの映画化で現在大きな観客動員が期待できるとは思わないが。
この『クリムゾン・ピーク』でさえ、満足できる観客動員ではなかった。
ともあれ作品中の「強烈に痛みを感じさせる」シーンの表現には恐れ入った。


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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~ああ、『君と歩く世界』だった~『カサンドラ・クロス』の「凄い」キャスト。。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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そうそう、スタバT君にこの度お薦めしたもう一本。
『君と歩く世界』だった。
WOWOWでジャック・オーでィアール監督の特集をやっててその中の一本。
『君と歩く世界』。
この日本語タイトルいいよね、最近では珍しく。

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映画『カサンドラ・クロス』は出演俳優が豪華だけれど、その豪華さが当時のスーパースター、スティーヴ・マックイーン、ポール・ニューマン共演の『タワーリング・インフェルノ』とはまったく異なり、主演がリチャード・ハリスという辺りで既に微妙で、この俳優はもちろん世界的スターなのだけれど、「大スターか」と問われれば、決してそうは言えない。
もちろんどんな基準で「大スターか」という問題はあるにしても。
主演女優のソフィア・ローレンはもちろん映画史に残る大女優なのだけれど、結局「イタリア人である」ということは、どうしてもハリウッド女優のようなポジションにはならないという映画の世界で不文律の仕組みは存在する。
そして、バート・ランカスター、イングリッド・チューリン、エヴァ・ガードナー、マーティン・シーン、アリダ・ヴァり・・・並べると、(凄い!)というメンバーだが、しかし「この時点で」の共演というのが微妙で、その微妙さがなぜか可笑しい、映画ファンなら十分にその可笑しさを楽しめる作品なのだ。


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