SSブログ

●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~スタバJにお薦めした『ポンヌフの恋人』とは~不滅の『許さざる者』。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

・・・

///
  
★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

///


スタバのJにお薦めした『ポンヌフの恋人』、次にはTへもお薦めしようか。
いやこれは、映画鑑賞初心者の人にも、映画をほとんど観ずに生きてきた人にもお薦めしたい。
レオス・カラックスの映画は皆好きだけど、アート作品のイメージが強い彼の作品の中では最もエンターテイメント性に優れている。
芸術作品でありゴージャスなエンターテイメント。
ストーリーとは関係なくやたらゴージャスな『ポンヌフの恋人』。

・・・

『流浪の月』が賛否両論だった李相日監督に『許されざる者』というクリント・イーストウッド作品のリメイクがありますが、「よく頑張って撮った」という感想は持ててもそれ以上はなかなかです。
なにせクリント・イーストウッド監督のオリジナルが既に「神話」化した作品だけに、李監督ももちろん覚悟の上で撮ったのでしょうが、比較するなと言われても比較してしまうし、そうなるとどうにもリメイク版を評価し難い。
オリジナルは映画の構成も演出もすべて「神話」としか言いようのない完璧なものでした。
シンプルなストーリーの中に限りない人間の業の数々を織り込み、映画史上屈指のエモーショナルなラストシーンへと結び付いて行く。
クライマックスでイーストウッドが酒場へ現れた瞬間からもう目眩がするくらい「あっちの世界」なんです。
「魂を抉られるほどの感動」とはイーストウッド「許されざる者」にこそ相応しい。
「感動」という言葉さえ軽薄に聞こえるくらいだ。
ところで「感動」という言葉もあまり軽々に使わないでくださいね。
「何に感動したか」で「どんな人なのか」がかなり分かるものです。
李監督版は「アイヌ問題」を上手に絡めていて、渡辺謙などが森の中で屯田兵に出くわすシーンは興味深かったですが、「具体」がかなり前面に出たもので一本の映画としてのエモーションが薄らいだ。
まあ他にもいろいろありますけどね。

クリント・イーストウッド「許されざる者」は人類が創造した最高の芸術の一つです。
未見の方はぜひご鑑賞を。



nice!(18)  コメント(3) 
共通テーマ:アート