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●朝の時間に聴くに相応しい美しい旋律、オリビア・ニュートン・ジョン『そよ風の誘惑』。 [吉高由里子]

●朝の時間に聴くに相応しい美しい旋律、オリビア・ニュートン・ジョン『そよ風の誘惑』。

末尾ルコ「音楽の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

例えば現在だと、「日本人の大部分が知っている洋楽女性歌手」と言えば誰になるだろうか?
ビヨンセやレディー・ガガ辺りがその候補に挙がるだろうけれど、ではビヨンセの歌そのものを聴いたことがある日本人はどのくらいいるだろうか?
「洋楽」「邦楽」という分け方はいかにも薄っぺらくて好きではないけれど、ここでは便宜上その言葉を使っている。
が、「邦楽」と書くと、どちらかと言えば、「日本の伝統音楽」的な世界を思い浮かべる人も多くいるだろう。
だから「J POP」という言葉が流通するようになったというのもあるだろうけれど、「音楽」という芸術をあまりカテゴライズし過ぎると、聴く前から(このジャンルはダメ)と決め付けてしまう人が多くなるということも常に再考されるべきだろう。

ところでかつてオリビア・ニュートン・ジョンというオーストラリア出身の歌手が日本で極めて大きな人気を獲得していた。
その人気ぶりは、オリビア・ニュートン・ジョンの来日コンサートを日本の民放が夜の時間帯に放送した事実からも窺えると思う。
ただ、オリビア・ニュートン・ジョンが世界的人気を獲得したのはハリウッドで『グリース』などの映画に出演してからで、しかし「歌」としては「それ以前」のものにとてもいいものが多い。
特に『そよ風の誘惑』は美しい戦慄の名曲で、しかもこのようなタイプの歌は近年ほとんど耳にしないからとても貴重だ。

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末尾ルコ「スーパースター クリスティーナ・ムラデノビッチ、誕生しかけて、引っ込んだ」。 [吉高由里子]

末尾ルコ「スーパースター クリスティーナ・ムラデノビッチ、誕生しかけて、引っ込んだ」。

末尾ルコ「テニス観戦の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

2017年全仏オープンテニス4回戦で、前年優勝者のガルビネ・ムグルッサを、とてつもない会場の雰囲気と共に打ち破ったクリスティーナ・ムラデノビッチだったが、準々決勝でベテランのティメア・バシンスキーに、ほぼ成すすべない展開で敗退する。
この試合もムラデノビッチについてだけの話ではなく、女子テニス界にセリーナ・ウィリアムズ、マリア・シャラポワ以来のスーパースターが生まれない象徴の一つのように見える。
要するに、「ここで勝ち抜けば、スーパースターになれる」という場所まで来て、勝ち切れないのだ。
どんなに頑張っても、その資質によって、スーパースターになれないアスリートも多くいる。
その点、クリスティーナ・ムラデノビッチは2017年ローラン・ギャロスで、「スーパースタになれる要素がすべて揃っていた」、あるいは「準備されていた」とさえ言えたのだが。

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●世界の宝ロバート・デ・ニーロ映画、しかし米国よりもヨーロッパで評価の高いものもある。 [吉高由里子]

●世界の宝ロバート・デ・ニーロ映画、しかし米国よりもヨーロッパで評価の高いものもある。

末尾ルコ「映画の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

ロバート・デ・ニーロ出演の傑作映画群はもちろんすべて世界の宝物なのだけれど、中には欧州や日本ではとても評価が高いのに、米国ではさほどでもないという作品も中にはいくつかある。
もっともこれは一般のある程度以上の映画好きの間の話で、映画ファン(シネフィル)はそのあたりの事情はよく分かっている。
全世界どの国へ行っても(映画鑑賞が膾炙してない国は別として)問答無用なのが、『タクシードライバー』、『レイジング・ブル』、『ゴッドファーザーPart2』、『ディア・ハンター』などで、これらがどれだけ多大な影響を世界に与えたか、それをここでは説明しない。
ただ、例えば欧州などでは高く評価されている『1900年』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、『ミッション』などは、案外アメリカで高い人気を得ていない。
もちろん『1900年』はベルナルド・ベルトルッチ監督がイタリア語で撮影しているし、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』はイタリアのセルジオ・レオーネ監督で英語で撮影されているが上映時間が長い。
ローランド・ジョフィ監督の『ミッション』も南米の歴史がテーマであり、これら先品が米国でもう一つウケが悪いという事実はかなり興味深いのである。

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●2017年全仏オープンテニス女子1回戦、情けなかった土居美咲、悲壮美に溢れたクリスティーナ・ムラデノビッチ。 [吉高由里子]

●2017年全仏オープンテニス女子1回戦、情けなかった土居美咲、悲壮美に溢れたクリスティーナ・ムラデノビッチ。

末尾ルコ「テニスの話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

2017年全仏オープンテニス女子は、セリーナ・ウィリアムズとマリア・シャラポワというテニス界が誇る2大スーパースターが出場してなかっただけでなく、第1シードのアンゲリク・ケルバーが1回戦敗退という混乱状態で始まった。
が、2016年後半から不調の続くケルバーが初戦でエカテリーナ・マカロワに敗れるであろうことは予想通りで、それよりも土居美咲がサラ・エラニに初戦で敗退したのには失望させられた。
実績は十分のエラニとは言え、全仏時は90位台、しかし土居は1セット目からアンフォースド・エラーを連発。
しかも以前から土居美咲のよくあるパターン、「ここ一ポイントが決まれば」という場面でほとんど決まらない。
これでは2016年ウィンブルドンの活躍がいかにも「あの時だけ」感に満ちてくる。

1回戦の話で言えば、フランス期待のクリスティーナ・ムラデノビッチの調子はよくなかったけれど、それが結果的にジェニファー ブラディとの試合を死闘的に演出し、なにせムラデノビッチの体形が美しく、パリの大観衆の声援に力とプレッシャーを与えられながらようやく勝つ姿は観応え十分だった。

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●2017年全仏オープンテニス本選出場、6人の日本人女子選手たちをあらためて紹介。 [吉高由里子]

●2017年全仏オープンテニス本選出場、6人の日本人女子選手たちをあらためて紹介。

末尾ルコ「テニスの話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

2017年全仏オープンテニス(ローラン・ギャロス)の本選に出場できた日本人女子選手は次の6人でした。
()内は2017年全仏オープン時の世界ランキングです。

大坂なおみ(54位)
土居美咲(64位)
奈良くるみ(90位)
尾崎里紗(72位)
日比野菜緒(81位)
加藤未唯(196位)

今現在、女子テニスは男子に比べると注目度が・・・という問題はあるけれど、そうしたことは何人か新しいスターが登場すれば一気に解決するものです。
時代によって注目度に濃淡はあるけれど、女子テニスが女子スポーツの頂点に君臨している事実は今後も変わらないでしょう。
成功すれば、世界的スターとしての知名度と、広告料を含めて莫大な収入に繋がる世界です。
しかしそれだけに、女子スポーツの中では最も身体能力が高いアスリートたちが凌ぎを削る、最も過酷なスポーツの世界だとも言えます。
そんな「鬼の道」を選んだ日本人テニスセンスたちに、ぜひ今まで以上の注目をしてほしいです。
いつも書いてますが、過酷な個人競技であるテニス、テニスをしていなくても学べることが多いですよ。

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●山田姉妹、丘みどり、杜このみ、市川由紀乃が台頭している秘密をお教えましょう。 [吉高由里子]

●山田姉妹、丘みどり、杜このみ、市川由紀乃が台頭している秘密をお教えましょう。

末尾ルコ「音楽の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

歌。

今、わたしが日本の女性歌手としてとても気に入っているのが次の4組です。

山田姉妹。
丘みどり。
杜このみ。
市川由紀乃。

正直なところ、皆美形です。
この人たちはポピュラー歌手であり、実際問題として、容姿もかなり大切です。
人気がより高まるために要旨はとても大切ですが、この人たちは歌の力も抜群です。
ここが凄いところです。
ところで丘みどり、杜このみ、市川由紀乃は演歌歌手です。
日本全国で常にとても多くの演歌歌手が活動しています。
その中で群を抜いてくるためには何が必要でしょう。
この3人の歌手はたまたま容姿に恵まれていますが、それで演歌の世界で群を抜くことはできません。
ではどんな要素を持っていたのでしょう。
秘密をお教えしましょう。

3人とも、歌が抜群に上手いのです。

歌手にとって、この最もシンプルにして根源的な力を、この3人は持っているのです。

国立音大と東京芸大の声楽科で優秀な成績を収めている山田姉妹の歌唱能力についてはあらためて触れるまでもないでしょう。

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●フラメンコから、アントニオ・ガデス、ラウラ・デル・ソル、ナチョ・デュアトに関するフラグメント。 [吉高由里子]

●フラメンコから、アントニオ・ガデス、ラウラ・デル・ソル、ナチョ・デュアトに関するフラグメント。

暑さも夏を感じさせるようになった5月のある午後、フラメンコの話なんぞをしたからアントニオ・ガデスとナチョ・デュアトを思い出したけれど、それを目の前の人にどう説明しようか少し迷った。
フラメンコ通にとっては、「アントニオ・ガデスなどフラメンコじゃない」となるのかもしれず、しかし『カルメン』でラウラ・デル・ソルと踊るあのシーンに陶然とするなと言われても困ってしまうから。

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●「演歌」の「新しい聴き方」をお薦めします。 [吉高由里子]

●「演歌」の「新しい聴き方」をお薦めします。

末尾ルコ「音楽の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

(演歌なんて、聴けるもんか!

と、感じる方も多かろうし、その気持ちはよく分かるのです。
わたしもつい最近までは、(演歌で楽しみなんて、一生あり得ない)とほぼ決め付けていましたから。
しかし演歌を聴くのはおもしろいのです。
もちろん、(ああ~~、こんなのもう聴かなくていいや・・・)と感じる曲も多々あります。
(演歌なんて、どれも同じじゃないか)と感じる方が多いのもよく分かります。
わたしもそう思っていましたから。
しかし

「従来の演歌の聴き方とは違う聴き方をする」

ことにより、まったく違う世界が見えてきます。
そのヒントは、「歌そのものを楽しむこと」です。
もちろん「演歌だけ聴く」という状態よりも、「多様なジャンルの視聴習慣」の中に演歌も含むという形がいいでしょう。
一流の演歌歌手の「歌」は凄いです。
これをまず念頭に置いてください。

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●末尾ルコ「映画の愉しみ(楽しみ)方」講座~B級カーアクション『アウトバーン』の評価、興行成績が散々だという困った状況。 [吉高由里子]

●末尾ルコ「映画の愉しみ(楽しみ)方」講座~B級カーアクション『アウトバーン』の評価、興行成績が散々だという困った状況。

末尾ルコ「映画の話題で、知性と感性を鍛えるレッスン」

アクション映画とかスリラーサスペンス映画とかを馬鹿にする人がいるけれど、だいたいそうした人は「人間愛を謳った映画」とか「社会問題をテーマにした映画」などを無条件で上だと信じ込んでいるもので、しかし映画というものはそんな狭く堅苦しいものではないことはしっかり映画好きなら誰でも理解しているはずである。
ついでに書いておくと、「映画好き」を自認している人たちの中にも、「映画は娯楽以外の何者でもない」とご丁寧に宣言してくださってる方々がいるけれど、(何であんたにそんなこと決められなきゃならないんだ!)と馬鹿馬鹿しくもいつも小さく憤慨するのである。
もちろん誰でも、「映画はこうだ」と思うのは自由だけれど、少なくとも「映画ファン」を自認している人たちの中に、わざわざ映画を「より狭い世界」に囲いたい不届き者が存在するのが残念なのだ。

というわけで、ドイツを舞台とした『アウトバーン』〈原題『Collide』〉という映画がなかなかおもしろいのだけど、米国でも評価、興行成績も散々で、このような心地よく観ることができるB級アクションがなかなか成功しないのが困った状況なのだ。

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●末尾ルコ「山田姉妹のその経歴と、わたしが望む、そのまったく新しい可能性」。 [吉高由里子]

●末尾ルコ「山田姉妹のその経歴と、わたしが望む、そのまったく新しい可能性」。

末尾ルコ「音楽の話題で知性と感性を鍛えるレッスン」

日本コロムビアのオフィシャルサイトによれば、

山田姉妹とは、1991年12月24日生れの山田華・山田麗という双子のソプラノデュオである。
出身は、神奈川県逗子市。
姉の華は2011年度にミス鎌倉となっている。
なるほど、幾多の小説や映画の舞台となってきた鎌倉のか。

山田姉妹は、二期会オペラ研修所マスタークラス修了時、共に優秀賞を受賞。

華は、東京藝術大学声楽科を卒業しており、在学中に安宅賞を受賞している。
麗は、国立音楽大学声楽科、オペラソリストコースを共に首席で卒業しており、卒業時に武岡賞を受賞している。

こうした経歴を持つ声楽家はもちろん多くいるだろう。(とは言え、「主席」は「普通」ではないが)
ただ、こうした経歴を持つ人たちが、ポップスの世界に入ることは稀である。

わたしはこの山田姉妹が今後、

「日本におけるまったく新しい音楽の可能性」

となることを望んでいるのだ。

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