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「パラノーマル・アクテビティ」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「パラノーマル・アクテビティ」オーレン・ペリ監督

まあ映画でも小説でも、「怖い」と感じることはあまりないわけです、最近。映画では「エミリー・ローズ」はちょっと怖かったかなあ。「ブレアウイッチプロジェクト」も、ラストはなかなか怖かった。でもまあ、稀ですね、「怖い」と思うの。で、この「パラノーマル・アクティビティ」はどうだったかというと、怖くなかったんです、全然。と言うよりも、退屈だった。つまり、シーンのほとんどは主演の男女。そのあまりの退屈な存在感。それで「ショックシーン」まで間が持たず・・、といったところです。

2点.


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「フレフレ少女」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「フレフレ少女」渡辺謙作監督

興行的には大コケしたとされる新垣結衣主演作品だが案外おもしろく観ることができる。「応援団の応援」という特殊な世界を映像的におもしろく見せることにもある程度成功しているし、ギャグのツボも心地よく極まっていく。
アイドル女優的イメージもある新垣結衣だが、「深い演技」ができるようになるとは今のところ思えないけれど、日本人ならではの正統的な綺麗さを持っている点で貴重な存在だ。

4点
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「チャイルド・ゲーム」ローラン・チュエル監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「チャイルド・ゲーム」ローラン・チュエル監督

最近はフランス製のホラーもよく見かけるが、たいがいしっかりした辻褄は合わないようになっている。そこがフランス製ホラーのおもしろいところだと言おうと思えば言えるし、言うまいと思えば言うまいですむ(?)。
夫婦と2人の子どもの住むアパルトマンに不可思議な男女がやって来た後、不可思議かつ恐怖的なことが続発するようになるという本作品。
怖いと感じる人は怖いだろうが、わたしは特に怖くはなかった。
それよりも主演カリン・ヴィアールの「硬質」という言葉がピッタリの美貌がたっぷり楽しめたのが大きい。
フランスの1流女優のオーラは世界一で、それを観るだけでもかなり満足しちゃうんだな。
今も若いがさらに若き日のリュディヴィーヌ・サニエまで出ているとあらば・・。

4点
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「ガルシアの首」 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「ガルシアの首」サム・ペキンパー監督

「アバター」はそりゃあおもしろかったけれど、「あれが映画」ということになっては困る。最初から人間を描く気などまったくないような映画がこのところ多過ぎるので。
「ガルシアの首」のウォーレン・オーツは、クドく、油っこく、髪は薄く、乱暴で、ぜんぜんファッショナブルではなく、そしてなぜか歯が白い。(笑)
この男が「今の生活」から抜け出すために、既に死んでいるはずの「ガルシア」の首を墓場から盗み出して賞金を稼ごうとする過程で不条理な暴力に巻き込まれていく。
これだけの映画だが、荒唐無稽化する展開の中でもしっかりと「人間」が浮き彫りになり、今だからこそ新鮮でもある。

6点
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「引き出しの中のラブレター」三城真一監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「引き出しの中のラブレター」三城真一監督

安定したカメラはなかなかきれいだな、などと思っていたら・・このとんでもない話のまとめ方は!!ヌルい、甘い、世界観が狭い!これで癒される人は幸せかもしれないが、わたしは逆にストレスがたまる、こんな話を見たら。

2点。
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「3時10分、決断のとき」ジェームズ・マンゴールド監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「3時10分、決断のとき」ジェームズ・マンゴールド監督

日本人が時代劇という文化を守るべきであるならば、アメリカ人は西部劇という文化をしっかり守るべきだろう。もちろん血塗られた歴史をも描く可能性をも含めてである。当作品は無法者ベン・ウェイドを演じたラッセル・クロウのカリスマ性が圧倒的に光る。その腹心チャーリーを演じたベン・フォスターのスタイリッシュなガンマンぶりからも目が離せない。ウェイドを護送するための道中に入ってからは緊迫感がまったく途切れず、ロケを含めた見せ場もたっぷりである。唯一惜しいのはラスト。それまでの沈着なウェイドの性格を考えると、あの決着は不可解に思える。ダン(クリスチャン・ベール)の妻役グレッチェン・モルの正統的な美貌も印象的だ。

7点
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「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ」パトリック・アレサンドラン監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ」パトリック・アレサンドラン監督

「マッスル・ネバー・ダイ」という副題は何なんだ??・・という疑問はさて置き、シリル・ラファエリ、ダヴィッド・ベルのコンビが相変わらず楽しませてくれる。とは言え、ストーリーや設定がスケールアップした代わりに、1作目で凄まじかった肉体アクションの衝撃度は下がった。コンビの仲間たちがそれぞれルックス的にもインパクト十分で、出番が少ないのが惜しいくらい。

4点
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「のんちゃんのり弁」緒方明監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「のんちゃんのり弁」緒方明監督

主演の小西真奈美が看板なのだけれど、ズバリ言って演技はひじょ~に未熟である。細かい芝居など到底望むべくもなく、その分周囲の岸部一徳、倍賞美津子など力のある俳優たちがフォローしている。特筆すべきは「いやらしい男」を演じさせたときの岡田義徳で、実に自然に「いやらしさ」を醸し出している(笑)。もっと注目すべき俳優だろう。画面の構図やカラー、テンポなども悪くない。

4点

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「息もできない」ヤン・イクチュン監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「息もできない」ヤン・イクチュン監督

まず主役の男女優の存在が大木のように作品を貫く。このスタイルが機能すれば、ストーリーはシンプルなもので十分だ。常に暴力の突発を予感させながら人間的魅力がこぼれ出るヤン・イクチュンの素晴らしさもさることながら、女子高生役キム・コッピイが時間の進行とともに大きな存在となっていく。

7点
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「エーゲ海の誘惑」ロバート・クロムビー監督 [末尾ルコ(アルベール)の成長する小さな映画批評]

「エーゲ海の誘惑」ロバート・クロムビー監督

新婚の富豪令嬢と新進画家がエーゲ海のレスボス島へやって来て・・。こうなると「流されて・・・」や「エーゲ海に捧ぐ」のごとき世界を想起してしまうけれど、まあおおむねそんな感じになる(笑)。さして必然性(笑)があるとは思えないラブシーン、レズシーンの連打。しかしギリシャ的な雰囲気と景色には陶然。ストーリーもアナイス・ニンのエロティック短編のような味わいが。ちなみに「ウクライナ映画]である。

5点

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