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*鍋焼うどん食べ方の真髄とは? [末尾ルコ(アルベール)より]

鍋焼うどんの半熟卵。地球上で最高のご馳走のひとつ。鍋焼うどんを食べ始めるやいなやそれに手をつけるなんてあり得ない。メインイベントはそれに相応の時間に登場すべきなのだ。まずは卵以外の麺やその他の具、そしてスープを少しずつ賞味していく。その間に決して半熟卵が崩れないように。
半熟卵の状態だが、白身は固形となり、黄身は外周が固形、その内部はまだどろりと液の状態であってほしい。卵に箸を入れるタイミングは麺が2~3割残っている時点。特に黄身には慎重に箸を入れ、決してスープに溶け込まないように。黄身の液の状態の部分は麺に絡め、固形の部分はスープの旨味を適度に添えつつ味わう。これが鍋焼うどんの理想的食べ方だとぼくは信ずる。

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*『パリの灯は遠く』の「白鯨」。 [末尾ルコ(アルベール)より]

第2回セザール賞『パリの灯は遠く』も10代で観た。『プロビデンス』のようなことはなかったが、十分理解できたとはとても言い難かった。
最近久々に観た『パリの灯は遠く』は、凄かった。
アラン・ドロンとジュリエット・ベルトが「白鯨」について会話を交わす。個人史的には「ザ・ホエール」に次いでまたしてもハーマン・メルヴィル「白鯨」である。(何かあるのかな〉などと何もないと概ねわかっていながら窓の外を想う。

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