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●末尾ルコ かつて語った『疑惑』その4 [「言葉」による革命]

「『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』~「岩下志麻×下村一喜」で同作品に触れた岩下志麻は、志かおりちゃんは自分のアイディアで作った台詞を持ってきて試してみるので、とてもおもしろかった」
という意味の話をしていた。
野村芳太郎監督の現場でそのようなことが許されるのだろうかという疑問はあるが、現に岩下志麻が語っているのだから信憑性は高い。


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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~うたちゃんに入念な説明をしながらの映画鑑賞、意外にも『ロスト・ワールド』バカ受け。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。




うたちゃん(母)と毎日少なくとも一本は映画観てますが、何度か書いているけれど、鑑賞中作品によってはかなり入念に説明しています。
もちろん本来はわたしも黙って鑑賞するのが本来の鑑賞法でしょうが、うたちゃんにも十分愉しんでもらうためにはたいがいの映画で入念な説明が必要となる。
だから今ではこの鑑賞法、わたしにとっても、「自分も愉しみつつ、どれだけ分かりやすく説明できるかに挑戦しつつ、うたちゃんに存分に愉しんでもらう」と、

このような時間にしてますわ。

ただうたちゃん的ななかなか受け付けない映画ジャンルもあって、SFやファンタジー、それとただただアクションシーンが続く映画とかもダメですね。
まあ「ただただアクションシーンが続く映画」はわたしもダメです、眠くなる。
フランス人の友人フェノン(仮名)の奥様(ニュージーランド人)はとても知的で、大学で教鞭をとっていた人ですが、この方も苦手映画ジャンルがあって、(彼女の基準で)残虐なシーンのある映画、そして宇宙ものとか。
うたちゃんの場合、)残虐なシーンのある映画は平気なんですけどね。
宇宙ものは同様に苦手です。

などと語っているのは最近『ロスト・ワールド ジュラシック・パーク2』を観たからなんです。
(う~ん、恐竜もの、どうかなあ)と思いつつ、(まあストーリーラインがシンプルだからひょっとして)と思いつつ観たのだけれ¥土、これが案外バカ受けだった。
もちろんわたしの的確な説明あってのことですけどね(ふふふ)。



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」




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●末尾ルコ かつて語った『疑惑』その3 [「言葉」による革命]

もちろん小津安二郎の映画には一本の作品に多くの名女優が出演していることが多かったが、しかしあくまで「一人の主演+何人かの名女優が脇を固める」スタイルだ。
ハリウッドでも「二大女優が対峙」という作品は容易には思いつかない。
傑作の誉れ高いリドリー・スコット監督の『テルマ&ルイーズ』は、スーザン・サランドンとジーナ・ローランズ共演だったが、これはバディムービーであって、「対峙」というスタイルではないし、サランドンとローランズは当時のハリウッドでは、「二大女優」というほどのポジションではなかっただろう。
そういう意味でも桃井かおり&岩下志麻対峙の『疑惑』は極めて貴重な作品なのだし、初めて観た時は二人のカッコよさにワクワクした。



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●末尾ルコ かつて語った『夜叉』の不可思議シーン。 [「言葉」による革命]

まあそれはさて置き『夜叉』、荒涼たる日本海の凄まじい映像などありながら、たとえば作品中高倉健と田中裕子のちょっとしたラブシーン的な部分があるんです。
ラブシーンといっても健さんですから濃厚なベッドシーンとかキスシーンじゃないですよ。
一つの部屋の中で愛を交わしたと想像させるシーンです。
が、そのシーンが(え?なにこれ??)と驚くほどの凡庸なシーンで、しかしそこだけではなく、降旗演出にはよく出てくるんです、そのようなチープ感溢れるシーン。
ところが『冬の華』は、そうしたシーンが皆無ではないけれど、補って余りある

「人間の重さ」が表現されている。
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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~真っ先に障害者・高齢者などの専用駐車場を封鎖?~『リトル・ロマンス』の意匠、嘆きの橋、サンセットキッス。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。



5月14日、蔦屋書店へ行くと駐車場の出入り口に誘導員の姿が。
嫌な予感がしたけれど、あにはからんや、またしても障害者・高齢者などの専用駐車場を封鎖してポルシェの展示会。
真っ先に障害者・高齢者などの専用駐車場を封鎖するんですね、ふーん。

・・・

『リトル・ロマンス』の監督はジョージ・ロイ・ヒルで、もちろん『明日に向かって撃て』と『スティング』ですね。
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードという映画史上の名コンビを創造した手腕は偉大ですし、『スローターハウス5』という実感的な作品もあるけれど、とにかくこの監督の撮る映画はおもしろい!と絶大な信頼を寄せられていた名監督です。
こういう監督、最近はいないんだよなあ。

ところでニューマン、レッドフォード、今なら日本でも「バディムービー」というのだろうけれど、「バディ」という言葉が人口に膾炙し始めたら何でもかんでもその言葉を使うってのがある時期からの日本ですね。
今は何でもかんでも「バディ、バディ」、あああ、だよ。

ところで『リトル・ロマンス』、あくまで少年と少女の恋愛ものだけれど、先にお話した「ハイデッガー」だけでなく、心そそられる多くの意匠が散りばめられています。
例えば、「ブラウニングの詩」。
そして天才的な頭脳を持つばかりに孤独な少年少女の心が共鳴し合うこと。
最高の意匠はもちろん、

ヴェネチアにある「嘆きの橋(溜め息の橋)」の下で日没の瞬間にキスした恋人たちは永遠に結ばれるという、「サンセット・キッス」の伝説・・・。



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

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●末尾ルコ かつて語った『疑惑』その2 [「言葉」による革命]

『疑惑』とは松本清張の原作を野村芳太郎が監督。
桃井かおりと岩下志麻がダブル主演のような形で、桃井かおりが殺人事件の被疑者、岩下志麻が担当の弁護士を演じている。
岩下志麻よりも桃井かおりが10歳年下だが、70~80年代の桃井かおりの圧力は極めて大きなものがあり、日本映画黄金時代を知る大女優岩下志麻ともがっぷり四つで火花を散らしている。
「二大女優が対峙し、火花を散らす」
こんなシチュエーションは、邦画史上はもちろん、世界映画史上でもそうそうはない。
大物女優が並び立ち共演というのは映画として極めて難しい創作なのである。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~『リトル・ロマンス』の時代、ハイデッガー。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。



『リトル・ロマンス』は友人と観に行きました。
公開時のことです。
高知でも映画熱がまだ熱かった時代にどうにか引っ掛かっていて、映画館は満員でした。
ダイアン・レインはこの映画で有名になったのだから、公開時主演の二人は無名の子役。
それでもよく観客が入ってました。

映画の凄いところは、いつ鑑賞しても、『リトル・ロマンス』であれば、あの頃のダイアン・レインがそこに存在することです。
そして鑑賞時の様々な記憶も同時に蘇る。

その頃のわたしにとって大切なものは、映画、本、音楽…今の一緒じゃないかと思うところですが、それらと同じくらい大事だったのがプロレスで、それは現在すっかり後退してしまった。
と言うか、総合格闘技『プライド』が大人気となった頃にはプロレスのこと、ほとんど興味なくしてました。

『リトル・ロマンス』を思い出すと、その中でヴィヴァルディの音楽がすぐに響き始めます。
ヴィヴァルディの「リュート協奏曲」を編曲した曲なのかな、とにかくいかにもヴィヴァルディです。
映画の舞台がパリからヴェネツィアへと移動するので相応しい音楽です。

ダイアン・レイン演じるローレンはパリで、テロニアス・ベルナール演じるダニエルと出会います。
その時ローレンのバッグから本が落ちる。
その本を見てダニエルが、
「ハイデッガー?」と驚く。
そう、まだ少女のローレンは、ドイツの哲学者ハイデッガーを愛読していたのです。
このシーン、わたしの中ではずっと名場面の一つです。




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●末尾ルコ かつて語った『疑惑』 [「言葉」による革命]

『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』~「岩下志麻×下村一喜」でも取り上げられていた映画が『疑惑』で、これおもしろかったなあ~。
下村一喜は岩下志麻の前でこの作品の物真似までしていた。
何度も何度も繰り返し鑑賞しないとできない所業ですね。

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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~あらためて「3種の神器」、そして『人間の土地』と『存在の耐えられない軽さ』。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。




そう言えば、わたし「3種の神器」を強力に推し進めているつもりで、わたしの言う「3種の神器」とは「読書・映画鑑賞・音楽鑑賞」なのだけれど、このところ映画の話に偏り気味だったですね。
なのでっつーわけでもないけれど、本や音楽のお話もどんどんやっていきます。
それともちろん、うたちゃん(母)との人生、介護や医療に関するお話、そして「人間の人生」そのもの、あるいは、そしてこれこそ語るべき根源ですが、「生と死について」。
さらに「社会」、そして花だの虫だの飲食だの・・・つまり森羅万象すべてについて語りたいなと、野望を抱いております。
まあそんな美ヒヨコも人間(?)、人間誰しもいつ死ぬか分からないからね。
やっぱりね、体のどこかに不安はあるものです、哀愁の美ヒヨコも人間だもん(?)。

までも、そんなこんなも抱えたまま、様々な「言葉の表現」を試みていきます。

で、読書のお話しですが、どんどん新しい本も読むけれど、「座右の書」と言いましょうか、映画で言えば、「生涯ベスト」ですね。
手元に置いて、折に触れページをめくる本。
映画と同じでいっぱいありますけどね。
特に好きな詩集はしょっちゅう読んでいる。
小説も多くありますが、今回は2冊、今現在もまさに何度目かの読みをしている本を紹介しますと、

『人間の土地』アントワーヌ・ド・サン-テグジュペリ
『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ

この2冊、何がいいかって、1ページ1ページが濃厚で、ストーリーを追わなくてもしっかりと愉しめること。



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●末尾ルコ かつて語った岩下志麻 その4 [「言葉」による革命]

ちろんここでわたしは現在の日本に稀な「威厳」や「風格」を岩下志麻に見出しているわけだが、もう一つこの回の『SWITCHインタビュー 達人達(たち)』でとても印象に残ったのが、岩下志麻が語った小津安二郎の言葉。
だいたい次のような意味の言葉だ。

「人間の感情は単純ではなく、泣きたい気持ちの時に泣いているとは限らない」

そして、何を言いたいかはお分かりですね。
現在の俳優たちが強いられている演技がいかに、「人間の感情を単純化したもの」か。
そしてそれを名演技と信ずる鑑賞者(?)たちの多いことといったら。

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