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●末尾ルコ かつて語った『疑惑』その3 [「言葉」による革命]

もちろん小津安二郎の映画には一本の作品に多くの名女優が出演していることが多かったが、しかしあくまで「一人の主演+何人かの名女優が脇を固める」スタイルだ。
ハリウッドでも「二大女優が対峙」という作品は容易には思いつかない。
傑作の誉れ高いリドリー・スコット監督の『テルマ&ルイーズ』は、スーザン・サランドンとジーナ・ローランズ共演だったが、これはバディムービーであって、「対峙」というスタイルではないし、サランドンとローランズは当時のハリウッドでは、「二大女優」というほどのポジションではなかっただろう。
そういう意味でも桃井かおり&岩下志麻対峙の『疑惑』は極めて貴重な作品なのだし、初めて観た時は二人のカッコよさにワクワクした。



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●末尾ルコ かつて語った『夜叉』の不可思議シーン。 [「言葉」による革命]

まあそれはさて置き『夜叉』、荒涼たる日本海の凄まじい映像などありながら、たとえば作品中高倉健と田中裕子のちょっとしたラブシーン的な部分があるんです。
ラブシーンといっても健さんですから濃厚なベッドシーンとかキスシーンじゃないですよ。
一つの部屋の中で愛を交わしたと想像させるシーンです。
が、そのシーンが(え?なにこれ??)と驚くほどの凡庸なシーンで、しかしそこだけではなく、降旗演出にはよく出てくるんです、そのようなチープ感溢れるシーン。
ところが『冬の華』は、そうしたシーンが皆無ではないけれど、補って余りある

「人間の重さ」が表現されている。
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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~真っ先に障害者・高齢者などの専用駐車場を封鎖?~『リトル・ロマンス』の意匠、嘆きの橋、サンセットキッス。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。



5月14日、蔦屋書店へ行くと駐車場の出入り口に誘導員の姿が。
嫌な予感がしたけれど、あにはからんや、またしても障害者・高齢者などの専用駐車場を封鎖してポルシェの展示会。
真っ先に障害者・高齢者などの専用駐車場を封鎖するんですね、ふーん。

・・・

『リトル・ロマンス』の監督はジョージ・ロイ・ヒルで、もちろん『明日に向かって撃て』と『スティング』ですね。
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードという映画史上の名コンビを創造した手腕は偉大ですし、『スローターハウス5』という実感的な作品もあるけれど、とにかくこの監督の撮る映画はおもしろい!と絶大な信頼を寄せられていた名監督です。
こういう監督、最近はいないんだよなあ。

ところでニューマン、レッドフォード、今なら日本でも「バディムービー」というのだろうけれど、「バディ」という言葉が人口に膾炙し始めたら何でもかんでもその言葉を使うってのがある時期からの日本ですね。
今は何でもかんでも「バディ、バディ」、あああ、だよ。

ところで『リトル・ロマンス』、あくまで少年と少女の恋愛ものだけれど、先にお話した「ハイデッガー」だけでなく、心そそられる多くの意匠が散りばめられています。
例えば、「ブラウニングの詩」。
そして天才的な頭脳を持つばかりに孤独な少年少女の心が共鳴し合うこと。
最高の意匠はもちろん、

ヴェネチアにある「嘆きの橋(溜め息の橋)」の下で日没の瞬間にキスした恋人たちは永遠に結ばれるという、「サンセット・キッス」の伝説・・・。



眠狂四郎(市川雷蔵)の名台詞

「それはそれ 恋は恋」




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