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『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』 ブログトップ
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〈「言葉」による革命〉・・・●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その146。プチ土佐弁講座付。2016年12月7日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その146。プチ土佐弁講座付。

突然のはちきんの大声にキッズたち、ビクッとなって、ピョ~ンだ。
(しめしめ、PCが起動せんかったがを誰っちゃあ気付いてないにゃあ。やっぱりキッズはえいよ!)とほくそ笑んだはちきん。
「なあに、おやびん?」と声を揃えるキッズ。
「のう、キッズよ。見てみい、この北川村を!」
と、大きく腕を拡げるはちきん。
その背後に緑豊かな北川村の山間部が拡がる。
「は~~い、見ましたあ!」
そしてはちきん、腕を組み、
「どうでえ、キッズよ。どう思うでえ?」
と問いかける。
キッズたち、目をキラキラさせているものの、明らかにどうも思っていない雰囲気。
鼻くそをほじっているのが約2名。
(こ、こいたあらあ・・・)

※この小説は(もちろん)フィクションです。

※とっても可愛いのに何をやっても上手くいかないヘンなぼっちゃんを応援しよう!

〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その142。プチ土佐弁講座付。2016年11月6日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その142。プチ土佐弁講座付。2016年1月18日

●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その142。プチ土佐弁講座付。

それは2016年元日。
わたしは高知市某所のスーパーマーケットで買い物をしようと歩いていた。
「よっしゃあ!正月第一弾、いくぜええええ!」
「あいよ!おやびん!!」
 うわっ!このところ高知の至る場所で活動を活発化しているはちきん&はちきんキッズにまた出くわした!

「おっしゃあ!行くぜよ、キッズ!!」
「あいよ!おやびん!」
「世界で一番愛くるしいのは?」
「おやびんでえす!」
「世界で一番がんぜないのは?」
「おやびんでえす!」
「世界で一番あどけないのは?」
「おやびんでえす!」

わたしは膝の震えが止まらなかった。
恐るべし、はちきん!
恐るべし、はちきんキッズ!

この日本はこれからどうなる!?

※この小説は(もちろん)フィクションです。

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〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その120。2016年4月27日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その120。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

ピチピチピチピチ。
ピチピチピチピチ。
ピチー!

「ヘンなぼっちゃん」と名乗る人物、あるいは少年と呼んでもいいだろうか、それ以上に童子と称した方が近い容貌だ。
(うぐっ・・・。カワイイ・・・ような気がする)
とはちきんも惑わされつつあるのか。
(おっと、いかんいかん。それよりもあていとどっちが「人気者」かはっきりさせちゃらないかんわや!)
ヘンなぼっちゃんが口にした「人気者」という言葉にこだわるはちきん。
そう、、はちきんの中では、「はちきんは最高の人気者」であるべきなのだ。
そしてはちきんの目論む「世界征服」は、「はちきんが世界一の人気者になる」ことに極めて近い。

※この小説は(もちろん)フィクションです。

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〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その118。プチ土佐弁講座付。2016年4月21日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その118。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

ピチピチピチピチ。
ピチピチピチピチ。

はちきんは見た。
初めて見た。
ピチピチの姿を。
それはとても小さく、頭から足先まで目に触れる「毛」は睫毛だけ。
丸顔で丸っこい目。
短い手足を「ピチピチ」している。

(なんぜえ、これは。子どもかえ??)
 首を捻るはちきん。

ピチピチピチピチ。
ピチピチピチピチ。

 そもそもはちきんは帯屋町アーケードにいたはずだ。
 まるで「宇宙刑事シャイダー」の神官ポーによる不思議時空に迷い込んだ気分。
 はちきんはピチピチしている人物に近付く。
 
「おまん、誰ぜえ?」
 丸顔がはちきんの方を向く。

「ぼくは人気者の、ヘンなぼっちゃんだよ!」


※この小説は(もちろん)フィクションです。

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〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その117。プチ土佐弁講座付。2016年4月18日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その117。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

ピチピチピチピチ
ピチピチピチピチ

確かにはちきんの耳にはそんな音がするのである。

(あんん~~??何なや、この妙な音は?)

周囲を見回すはちきん。
はちきんは確か帯屋町にいたはずなのに、どちらかと言えば地味な普通の家が並んでいる。
そんな道端にはちきんはいる。

ピチピチピチピチ。
ピチピチピチピチ。

はちきんはさらに目を凝らし、注意深く周囲を窺う。

すると!

ピチピチ音の主を発見した!!

そこにいたのは・・・

※この小説は(もちろん)フィクションです。

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〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その112。プチ土佐弁講座付。2016年4月3日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その112。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

「ねえ、おんちゃん。100円でかっちょえい時計あるう~~?」

 とパオパオコロっ子は男性スタッフに問い掛ける。
 スタッフは優しくにこやかに答える。
「おじょうちゃん、ごめんねえ~。この店に100円の時計は置いてないんですよ~」
 当然だ。正統的時計店に100均の時計があるわけがない。
 しかしコロっ子はメートルが上がり切っていた。
「ええ~~、おんちゃん、大西時計店は100円の時計も置いてないがあ~?」
「え?何?おじょうちゃん」
 コロっ子は固唾を飲んで見守るはちきんキッズを振り向きアジる。
「おいおいみんなあ聞いたかや!大西時計店には100円の時計も置いてないがやとお~~!」
 男性スタッフの声がヒンヤリしたのはその瞬間だった。

「おじょうちゃん、ここは大西時計店やのうて、大西田時計店だよお~~」

※この小説は(もちろん)フィクションです。

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〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その111。プチ土佐弁講座付。2016年3月31日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その111。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

「こりゃこりゃ、あんたらあ!勝手に写真撮ったらいかんぜよ!やめとうせや!!」

と注意を促したものの、土佐尾長鶏女子高校の生徒たちはくすくす笑いながらスマホを向け続けている。
それどころか前述したはちきんのセリフを耳にして、くすくす笑いが一瞬にして爆笑に近くなった。
(ぐぐ、ヤバいちや!なんでこんなにウケちゅうが?)

 ところではちきんがまごまごしている間、大西時計店へ闖入していたはちきんキッズはどうしているのだろう。
 どうやらパオパオコロっ子を先頭に、既にはちきんキッズ全員が店内に入ってしまったようである。
 メートルの上がり切ったコロっ子が店のスタッフに浮かれた表情で尋ねている。

「ねえ、おんちゃん。100円でかっちょえい時計あるう~~?」


※この小説は(もちろん)フィクションです。

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〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その110。プチ土佐弁講座付。2016年3月28日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その110。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

せっかく「バナナの皮・・・をゴムで作ったおもちゃですってんころりん」のパフォーマンスを繰り出したというのに肝心のはちきんキッズは振り向きもせず、土佐尾長鶏女子高校の制服を着たグループにくすくす笑われているという思いもよらぬ状況を生み出してしまったはちきん。
しかも何と、その土佐尾長鶏女子高校の生徒たちがアーケードのど真ん中で転んだ姿のままのはちきんをスマホで撮影してるではないか!
(あーー!こいたあらあ何しゆがな!こんな恰好撮られたらまずいじゃかや!!)

動揺するはちきん。
「こりゃこりゃ、あんたらあ!勝手に写真撮ったらいかんぜよ!やめとうせや!!」


※この小説は(もちろん)フィクションです。

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〈「言葉」による革命〉・・・●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その109。プチ土佐弁講座付。2016年3月25日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その109。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

というわけで、帯屋町アーケードの真っ只中、バナナの皮・・・をゴムで作ったおもちゃを取り出したはちきん。
「キッズ!こっち見よれ!」
 の檄とともにバナナの皮・・・をゴムで作ったおもちゃを足元へ投げ出し、
「うわあっ!」
 の演技的悲鳴とともにすってんころりんとこけた緑色のジャージ姿のはちきんだ!
が、
はちきんキッズは誰一人はちきんの方向を向いてないではないか!
(ありゃ!何で誰もこっち向かんが?)
 それだけではない。
 そっと周囲を窺うと、土佐尾長鶏女子高校の制服を着たグループがはちきんの方を見てくすくす笑っているではないか!

※この小説は(もちろん)フィクションです。

※とっても可愛いのに何をやっても上手くいかないヘンなぼっちゃんを応援しよう!

〈「言葉」による革命〉・・・『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その104。プチ土佐弁講座付。2016年3月9日 [『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』]

『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その104。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

「い~~ち~~~ばん!」
 遂にパオパオコロっ子は大西時計店内に足を踏み入れてしまった!
「あ~!コロっ子が時計屋へ入ったでえ!」
「コロっ子、スゲエ!」
 などと口々に声を上げるはちきんキッズだが、まだ自分たちは見慣れぬ店づくりの時計店へ入ることを躊躇して約1メートル手前でストップしている。
 はちきんはと言えば、
(お~の、ホンマにコロっ子が入ったよ。めったにゃあ。知らん人のふりしてトンズラここうかにゃあ)
 とセコいことを考えている。
 しかしその時、はちきんの胸にふと浮かんだ言葉があった。

(シロノワール)

※この小説は(もちろん)フィクションです。

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