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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~真夏日のバヤリース~『汚れなき悪戯』モノクロの凄み。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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6月のある真夏日の夕方のこと
ぼくは自販機の前でしばらく
迷ってから
バヤリースのみかん味を選んだ

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『禁じられた遊び』以上に現在日本で忘れられている映画が『汚れなき悪戯』だ。
『汚れなき悪戯』はスペイン映画で、「マルセリーノ」という名の少年が主人公である。
『禁じられた遊び』のギター曲がほとんど「日本人全員」と言っていいほど隅々まで浸透したほどではないにせよ、『汚れなき悪戯』のテーマ曲「マルセリーノの唄」は大きな人気を博した。
14世紀イタリアの民間伝承を基にしたストーリーは色濃くキリスト教的だけれど、悲痛なのに明るく、残酷なのに心温まる展開に大きな普遍性があることは言うまでもない。

『禁じられた遊び』も『汚れなき悪戯』もモノクロ映画である。
しかもどちらもモノクロの特徴を生かした、掛け値なしに美しい撮影であり、「白と黒しかない世界」がどれだけ奥深く、想像力を喚起するかの実証ともなっている。
『禁じられた遊び』や『汚れなき悪戯』だけではない。
モノクロ映画の傑作と見做されている映画のすべて、恐怖を催すほどに美しい映像の世界を誇る。

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現代の映像の世界と言えば、やたらとカラーの高画質化を進めているけれど、それらは本当の意味で「高画質」なのだろうか。

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