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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~役所広司、カンヌ男優賞獲得!しかし日本メディアは~末尾ルコ選定 ロマン・ポランスキー映画トップ10。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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5月28日未明、役所広司カンヌ男優賞獲得のニュースに接した。
飛び上がるほど嬉しかった。
国内主演女優賞を岸井ゆきのがほぼ総なめにして以来、もちろんカンヌ男優賞は、比べては悪いが比較にならないほどワールドワイドなバリューを持つ。
要するに号外を一か月連続で出してもいいほどの、「とてつもない快挙」なのだ。
しかし、またメディア批判となるが、日本の報道はそんなとてつもない快挙とは思えないほど控えめだ。
ああ、文化芸術を、人間精神を軽視し続ける国。

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ロマン・ポランスキー監督の「末尾ルコベスト10」を選んでみました。
敢えて順位も付けてみました。
遊戯的愉しみの一環として。

1「テナント 恐怖を借りた男」
2「チャイナタウン」
3「フランティック」
4「テス」
5「毛皮のヴィーナス」
6「ローズマリーの赤ちゃん」
7「おとなのけんか」
8「反撥」
9「戦場のピアニスト」
10「マクベス」

でもこれはかなり前に作ったものなので、また近々更新版を作りますね。

「テナント 恐怖を借りた男」はイザベル・アジャニーなどが出演していて、得体のしれない不気味なムードが継続し、心底(怖い)と感じた映画です。
こけおどしのショック演出など一切ない。
「異様な雰囲気の醸成」。
この至難の技を成し遂げているのが、「テナント 恐怖を借りた男」です。
映画史に名高い「ローズマリーの赤ちゃん」も確かに怖い。
これは傑作オカルト映画ですが、さほど知られていない「テナント 恐怖を借りた男」の方にわたしはより惹きつけられた。

で、「毛皮のヴィーナス」なんですが、二人芝居の室内劇がなぜこれほどまでにエキサイティングなのか?
凡百の才能が監督すれば、単なる「舞台劇を写しただけ」になってしまう脚本が、なぜ「完璧な映画」になっているのか。
ここが映画マスター中のマスターであるロマン・ポランスキーならではなんです。
その演出の秘密の一つがカメラワーク。
「おとなのけんか」も舞台劇の映画化でしたが、絶妙のカメラワークで「台詞の外」の愉しみも与えてくれる。
カメラワークこそ舞台劇では不可能な愉しみの一つなんですが、しかも室内劇という限定された空間で「愉しませるカメラワーク」を駆使することがいかに困難か。
ぜひ「おとなのけんか」「毛皮のヴィーナス」を鑑賞して実感してみてください。

それと「言葉の美しさ」。
「毛皮のヴィーナス」で際立っていたのがこれです。

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