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●「母連れ狼」末尾ルコ(アルベール)、うたちゃん(母)との日々~スタバTにお薦めした映画は今回~子役のワザトラ演技がダメです~『彼らが本気で編むときは、』。 [「言葉」による革命]


わたしはアートでロックでハードボイルドでポップでジェントルな末尾ルコと名乗り、しかし地元ではふつうアルベールなのですが、「初恋のヒヨコ」でもあります。原則いつも母(うたちゃん)と行動を共にし、車いすを押しておるそのイメージから「母連れ狼」とも名乗ります。
そう、最高の介護を超えるべく。

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★映画は最高の「会話」の題材となる。
そして人間、「会話ある人生」と「会話無い人生」とはまったく違う。
 
このテーマ、わたしの宿願と言っていいですが、深め、広げ、各方面にアピールしていきます。

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スタバのTに久々に会った。
彼はベテランのレギュラースタッフだけど、ぼくとうたちゃん(母)は6店舗を回っているわけで、あるスタッフにたまたま会えないという状況が一か月以上続くこともある。
映画ファン友だちのT。
今回お薦めしたのは、
『すべてが変わった日』
『ポンヌフの恋人』
『フランシス・ハ』
それともう一本、何だったかなあ。

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わたしは子役のワザトラ演技が原則大嫌いで、(ああ、始まったなあ)と思ったら、もう身の置き所がなくなるし、録画しているものであれば、必ず「忍法 早送りの術」を駆使することにしている。
「なぜ子役の熱演が嫌いか」という点についてさほど説明する必要はないと思うが、最もシンプルに言えば、「不自然過ぎる」からであり、(さあ、これから熱演を始めますよ)と子役たちの顔に書いているように見えるからである。
旧い日本映画の子役の多くは「台詞棒読み」で済ましているケースが多いが、こちらの方がずっといい。
もちろん「ワザトラ熱演」でもなければ、「台詞棒読み」でもない、非常に自然でしかも切実感も高い子役の使い方というものも存在し、例えばフランソワ・トリュフォー監督の映画はその最上の例だと言えるだろう。
最近観た日本映画では、荻上直子監督の『彼らが本気で編むときは、』の子役が素晴らしかった。
『彼らが本気で編むときは、』は生田斗真演じるトランスジェンダーの男性が主人公で、そのパートナー(桐谷健太)の姉の娘がネグレクト(育児放棄)されていて、一緒に暮らしている内に相互理解や愛情が芽生えてくるという展開となる。
母親にネグレクトされている娘を演じるのが「柿原りんか」という子役なのだが、後から知ったのだけれど、『西郷ドン』の第2話にも「ふき」という主要な役で出ている。
この「ふき」役については可もなし不可もなしというところで、第1話の西郷隆盛子ども時代の子役のように大熱演させなかっただけでもましといったところだが、『彼らが本気で編むときは、』の柿原りんかは実に秀逸な演技で、これはひとえに荻上直子監督の演出手腕に尽きるけれど、作品中、柿原りんかが二度感情を爆発させるシーンがあるのだが、わたしとしては近年の日本映画鑑賞中としては非常に珍しく、「目頭が熱くなった」。


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