架空情景

箕輪幸人は一計を案じていた。
「恋の一計」である。
秋元優里との仲が「どうも進展しないなあ・・」というのが箕輪幸人の悩み。
熟考の上に熟考を重ねてたどり着いた「一計」は「恋のさや当て大作戦」だ。
箕輪幸人の「恋のゲリラ戦争ノート」に書かれた内容は次のとおりである。

「恋のさや当て大作戦」

① 秋元優里の目の前で別の女といちゃいちゃする。
   ↓
② それを見た秋元優里が嫉妬の炎に燃える。
   ↓
③ 必然的に箕輪幸人に対する愛に気づく。
   ↓
④ 秋元優里、箕輪幸人に愛の告白
   ↓
⑤ 2人は温泉旅行に出発

「完璧だ・・」
箕輪幸人はノートを閉じながら満足げにつぶやいた。