そうしてわたしのロングヘアの時代は数年続いた。
その時期のわたしの印象はかなり強かったようで、どこへ行っても普通一度で覚えられた。
わたし自身、頬のかぶさる髪の毛、肩のかかる髪の毛などに憧れていたこともあり、現実にそうなった自分を確認しては満悦することもしばしばだった。
その実、人の見えないところでかなり苦労していたということもあった。
長くなって初めて分かったのだが、わたしの髪の毛はサラサラにはどうしてもならないのだ。
くせ毛なのだろうか、それとも髪質なのだろうか、とにかく櫛通りが悪い。
髪の元の方から先の方までスムーズに櫛が通るなどということは夢のまた夢だという事実が判明したのだ!!