「日本語ではあり得ない音声」と書いたが、「ジャコバン」という言葉は必ずしもそうでないかもしれない。
「ジャコ」という音は日本語でももちろん「雑魚」という意味に通じるし、それへ「バン」が付くと「番傘」などという言葉を連想しなくもない。
つまり「ジャコバン」という音はフランス語でありながらフランス語らしからぬ音を持っているわけだ。
これが「シェルブール」だとか「クレルモンフェラン」だとかいう「いかにもフランス語」的な音を持つ言葉であれば印象はかなり違っただろう。
ではこの「ジャコバン」というエキゾティックである種「魔的」とも言える言葉は何から来ているのか?
それは「ジャコバン修道会」なのだ。