「飛んでるよ、スヴェトラーナ!ぼくたちはいつでも飛んでいるのさ!」
「まあ、アルベール!わたしの言っていることは、わたしたちの愛の生活のことじゃなくってよ!」
スヴェトラーナの顔が逆さまに見える。その向こうに雲が見える。
どうやらぼくたちは先ほどまで空高く上昇し、そして今下降を始めたようだ。
「ぼくたち落ちてる?」
「落ちてるわね、アルベール」
「落ちて行ってる」
「そう、でも決して堕ちはしない」
「フフフもちろんさスヴェトラーナ、可愛い人」