そもそもわたし、プロレスラーが「世間の流れ」にちょっとでも乗るというのが好きではなく、「蛍光色」のトランクスなどを穿くレスラーが増えてきてからプロレスに興味が持てなくなってきた。
例えばアントニオ猪木は一流になってから黒のトランクスしか穿かなかった。
美意識の問題でもあり、プレレスラーとしての自信の問題でもある。
その容姿を自らの個性に一致させることができるかどうか・・、そこにプロレスラーとしての価値がかかっていたはずだし、プロレスラーとしての矜持にも関わっていたはずだ。
つまりある種の「一流プロレスラー」はほとんど雰囲気だけでスターの座にいた。
そこで思い出すのがニック・ボックウィンクルだ。