「黙っていても分かりあえる」のか?
もっともここでは、「人間同士というのは本当に分かりあえるのか?」という古代よりテーマにされて来た問題に行き着く。
そうなると、「人間同士分かりあえるわけがない」といういささかぺシミスティックな話に帰着しそうになるけれど、では「黙っている」のと「会話がある」のとではどちらがより分かりあえるのかという比較の問題で考えてみれば、やはり「会話がある」方に軍配が上がるのではないか。